シンクロニシティ[増補改訂版]――未来をつくるリーダーシップ/ジョセフ・ジャウォースキー
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こんにちは、リブラです。

今回は「シンクロニシテイ」について第10回目のお話です。


経営者として成功した弁護士ジャウォースキー氏が家庭では失敗し、

離婚を契機に人生の目的を探る旅に出たのが、1976年。

そして4年の歳月が経過した1980年に、ジャウォースキー氏はついに

「サーバント・リーダーを育てる」という人生の夢に向けて、行動を開始

しました。


生涯を捧げる夢を見つけるのに2年を要し、その後の2年は夢の具現

化に対する決心(コミットメント)がつけられるまでの、夢の熟成期間でし

た。


全身全霊を夢の具現化に注ぐため、ジャウォースキー氏は経営してい

た法律事務所を辞め、完全にフリーな状態になりました。

そして「サーバント・リーダーシップ」を学ぶためのカリュキラムづくりに

り掛かりますが、肝心なコアとなる哲学的土台づくりに難儀していま

した。


大いなる源とともに夢の具現化をしていると、こういうとき必ず起きる

のがシンクロニシテイです。

「生徒の準備が整うと教師が現れる」のです。


ジャウォースキー氏は、何気なく目を通していた『サンデー・タイムズ』紙

の教育欄に「団結する宇宙」という見出しに魅かれ、

「ボームと、その多元環の代数―『宗教とは全体性である』」というタイト

ルに〈それは私に向けられた言葉だ!〉という直感を感じます。


その記事を書いたのはDr.デヴィッド・ボーム。

1940~50年代には、プリンストン大学でアインシュタインと同僚で友

人でもあった理論物理学者でした。

ボーム博士は近々出版する「全体性と内蔵秩序」を紹介するために、

『サンデータイムズ』紙にその記事を寄稿したのでした。


「内蔵秩序においては、存在の全体は、空間および時間に一つ一つ

『断片』、すなわち『何か一つのものや、考えや、出来事』の内部に

包まれる。

このようにして、宇宙のあらゆるものは他のあらゆるものに影響をも

たらす。

それらはみな、同じ完全なる全体の一部だからである」


ジャウォースキー氏は記事を読み、「内蔵秩序」の考え方こそが探し

めていた答えだと感じます。

そして彼はすぐに電話口に向かい、ボーム博士の電話番号を調べ、

かけるとなんと本人が出たので、会いたい理由を述べると翌日の午

後いっぱいをともに過ごそうという約束をもらえたのでした。


ジャウォースキー氏は理論物理学に詳しかったわけでも、ボーム博

士を知っていたわけでもありませんでした。

しかし、シンクロニシテイが働くと家で新聞を読んでいるだけで、最

も必要な情報を握っている人物と絶妙なタイミングで出会いがもた

らされるのです。


シンクロニシテイは望んで信じて引き起こすものではなく、大いなる

源にふたりを出会わせるシナリオが既にあり、ジャウォースキー氏は

新聞を読みたくなり、同じころボーム博士は自宅で過ごしたい気持

になり、電話でお互いがつながるのを設定してあったとしか思

ません。


ジャウォースキー氏が知人に声をかけまくって探したとして、ボーム

博士ほどうってつけの人物は見つからなかったことでしょう。


ジャウォースキー氏が「サーバント・リーダーシップ」という、人のつ

ながりを尊重したリーダーシップに夢を見出し、ボーム博士の「内蔵

秩序」の記事に目が止まったのも、すべてはあの大自然の中での

オコジョとの一体感(ワンネス体験)が起点になっている気がします。


すべてとつながる体験をしてしまって、この分離の世界にもなんとか

ワンネスを再現できないだろうか、という気持ちにジャウォースキー

氏は駆られたのだろうと思います。

「この分離の世界にもワンネスを再現する」のは、大いなる源の意図

なのでしょう。


そしてボーム博士も「この分離の世界にワンネスを再現できたら」と

切望するひとりだったようです。


デビッド・ボーム博士はマンハッタン計画(原子力爆弾制作のための

理研究)を指揮していたオッペンハイマーの下で学ぶ学生だった

す。

共産党の活動を学生運動でしたことがあるので、最初、マンハッタン

画に参加できませんでしたが、彼の研究(陽子と重陽子の衝突に

おける散乱計算)が濃縮ウランをつくるとき有用であることを、オッペ

ンハイマーが気づいてしまったのです。

彼は研究には登用されますが、自分の研究論文を発表することを禁

じられてしまいます。

そして、広島に原爆が投下されたのです。


第2次世界大戦後、同じユダヤ人であるアインシュタイン博士と友人

になり、物理学が戦争に使われたことに心痛めていたアインシュタイ

ン博士の影響を大きく受けたといわれています。

また、ジッドゥ・クリシュナムルティの哲学的概念とボームの量子物理

における概念が、歯車のようにかみ合う様子に彼は大変感銘を受

けたそうです。


戦争という、人が人を殺し合う悲惨な出来事に巻き込まれ、自身の

研究は殺戮の道具に使われ、大量の尊い生命を奪うことになって

しまった。

こんな時代を生き、こんな体験をしてしまったボーム博士に、一筋の

光を与えてくれたのが、アインシュタイン博士やクリシュムナルティ

の哲学だったのかもしれません。


ボーム博士とジャウォースキー氏の出会いが、「サーバント・リーダ

ーシップを育てる」夢の現実化を加速させていきます。


この続きは明後日に。

明日は海王星の元型のお話です。


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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。