- 傷つくならば、それは「愛」ではない/チャック・スペザーノ
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こんにちは、リブラです。
今回は「傷つくならば~」の第12日目、
「すべての防衛の影には、古い痛みが隠れている」についてお話したいと思います。
「痛みを避けるために自分を守っていても、それを感じずに済むわけではありません。
それどころか、すべての喜びが妨げられてしまいます。
わたしたちが防衛的になってしまうところには、痛みと欲求があります。
勇気を持ってこの痛みを感じることができたとき、それは幻想だったことがわかります。
だれかが自分を守ろうとしているときは、その人が本当は何を必要としているのかを自分のなかでたずねてみてください。
それにこたえてあげようとすれば、相手は進んで防衛を手放し、あなたに近づいてくるようになります。」とチャックはいっています。
「防衛」システムは、人間関係においては大きな障害になります。
でも、これは身体のシステムとしてしっかり確立しているので、そう簡単に新しいものに入れ替えられないのです。
変えるときには、大きな恐怖と戦わねばなりません。
その代わり、受け取れるものは無限大の「至福」です。
脳には扁桃体という場所があり、危害を加えられる危険性があるものや、かつて身体的に苦痛を感じた経験の記憶の固定化と、それと同じ環境に遭遇したとき警告の指令をします。
犬に噛まれた経験が幼いころにあった友人は、大人になってもリードにつながれた安全な状態の犬とすれ違っただけで、心臓がドキドキするといってました。
これはいつまでもこの人が犬に噛まれたことを恨みに思っているためではなく、扁桃体がかつての苦痛の記憶を復活させ、警告と危機に備えるためアドレナリンを分泌するよう指令を出すからです。
アドレナリンの血中濃度が高くなると、身体は戦闘に備えた臨戦態勢にはいるため、心臓はフル稼働で血液を拍出します。これがドキドキする理由なのです。
きっと思考の方では、
犬を見た!→怖い→リードで飼い主の管理下だから安全
という判断が下されたはずなのですが、思考よりも早く身体が反応して心臓がドキドキしてしまい、思考に反して身体から恐怖を感じてしまうのです。
人間関係でも似たようなことが起きます。
わたしは家族と一緒に暮らしていたころに、生命の危機を感じるような恐怖をくり返し味わったので、ひとりでいるときが最も安心で、だれか人が側にいると身体が勝手に緊張しているようでした。
ちょうど、ヒプノセラピストスクールに通い始めて間もない30代半ば頃、左肩の凝りと左手のしびれがひどくなり、代替え医療のヘラーワーク(ロルフィングを少しマイルドにしたもの)を受けようという気に持ちになりました。
施術してくれたセラピストは臨床心理士でもあったので、わたしの身体が常に緊張状態にあること、施術をしようと触れるとガチガチになると指摘し、緊張を解くコツを教えてくれました。
ヒプノセラピストスクールで退行催眠を何度も実習して、幼少期のトラウマに取り組んでいるときに、身体の方の恐怖を解放してもらえて、わたしにとってはベストタイミングなヒーリングになりました。
心の防衛も身体の防衛も、一期に外れた解放感は素晴らしく、人を信頼してつながりを持つ至福は、人から受ける恐怖を超えるものだという深い体験をしたのもこのときでした。
防衛システムはわたしを守るために働いてくれたけれど、いつまでもその鎧を着ていたのでは、永遠に人との距離は埋まらず、つながりも持てず、人に対する恐怖も克服できない。
そのことに、30代半ばでようやく気づいたのでした。
自身の根源的恐怖と向き合うことは、とても勇気のいることです。
けれども、恐怖を得体の知れないものとしていると、ますますそれが脅威となり自分の身体が勝手に反応してしまったりします。
そうなると、自分の身体が信頼できなくなり、安心していられるところはこの世のどこにもなくなってしまうのです。
親密感を感じたい人が現れても、全身ハリネズミのようでは攻撃の意図はなくても相手を傷つけてしまいます。
今日は勇気を持って、あなたが防衛的になってしまうところを探ってみましょう。
どんなとき、防衛的になりますか?
何から自分を守ろうとしていますか?
守っているところからは、どんな痛みのメッセージを受け取りますか?
その痛みを発生させる感情は、怒りですか?悲しみですか?
その感情の記憶はあなたの一部ではありますが、あなたを支配する権限はありません。
あなたをその感情から守るためだけの鎧は、まだ必要ですか?
そこにいて、その鎧をつけていると傷ついたままで時間が止まってしまいます。
今日は古い鎧を脱ぎ捨て、辛い感情の記憶から自由になる絶好の日です!
重たい鎧を脱ぎ捨てれば、そこに使っていたエネルギーを取り戻せます。
人と心の底からつながり、共感と共に至福を感じることができます。
共感のエネルギーの交流は、あなたにも、あなたの大切なに人も生きる喜びをもたらします。
次回はこの続き第13日目「何かをコントロールしようとするのは、うまく行き過ぎるのが怖いから」についてお話する予定です。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。