”【朗読】一房の葡萄 有島武郎”有島武郎さんは、生まれた時から裕福な家庭に育ち、山の手の、外国人も多く通う学校で学んだのは、彼の実生活とぴったり合致しますね。文体も優しく品があります。学友の持つ絵具を盗み、皆に咎められ、窮地に落ちた彼は救われた。 自叙伝か否かは判りません。白いリネンの服を身に付けた憧れの女の先生は、その表しだけで、優しく、ステキな先生に思えますが、どんな魔法で、彼の盗みを責めた学友たちの気持ちを納得させて、友好的にしたのかが気になり、知りたいものです。