芥川「沼地」の中にも・画家・石田徹也 | おひろのブログ・libe

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思い付くままに…

夭折されて今年5月に16回忌。

31才だったので、本来なら今は円熟期かも。



前に記した様に多くの作品は国外のバイヤーがいち早く買い、海外に流出してしまった。
私はその事を報道で知ったが、日本の美術関係者は動きが無く、なにやってるんだ!と立腹した記憶がある。 もどかしかったし、今に後悔するはずと。

ブログに投稿の後、久しぶりに彼を検索したらスゴい事になっていた。 
「無題」は2006年に1200万円(香港オークション)
      なくなった翌年である

2012年のユナイテッドアジアンオークションでは「囚人」という作品は、予定落札価格の3倍以上の日本円にすると、約9230万円で落札されている。

2019年にスペイン・マドリード国際美術館で個展が開催され31万人を超える人々だったそうだ。

石田徹也は親からの送金を頑なに断り、夜の工事現場の作業員が主のアルバイトをし、インスタントラーメンを箱買いして空腹を満たし、絵の具を購入する、という生活で、いつも絵の具を欲していた。 絵を描く以外の欲望が無かったと、かつて知人が述懐していた。

後に高名なグラフィックデザイナーの亀倉雄策は
「何を食べたらこんな絵が描けるんだ?」
と感想をのべたそうだ。

金額の多価ではなく、賞はいくつか得ていたのに、何故.彼程の逸材に目を留めず、見逃していたのか不可解にさえ思う。
買い戻すには価格は上がり過ぎていて、更に上がるだろうと思われ、ほぼ無理でしょう。
 本当に残念