水上勉著「土を喰らう」
文庫本で、気に入り、ママにもプレゼントした。 思った通り愛読書にしてくれ、この様に生きたいとも言い、こんな風に生きられたら幸せ、だとも。
水上勉さんの作品は、私には闇いイメージで「越前竹人形」を読んだだけ。谷崎潤一郎氏が絶賛したと知っていましたが、当時の私には重く今一つだった。今なら男女の機微も、もう少しは理解出来るかも知れず、見え方も違うかも知れない。
「土を喰らう」は当時から随筆と受け止めていて、ストーリーが有るとは記憶がなく、主人公「ツトム」をジュリーこと沢田研二氏が演じ来年秋に公開だそうです。
「土を喰らう」の作品名から「食」が連想されますが、そう! ズバリ「食」がテーマの内容です。寺小僧をしていた水上勉氏の事だから、精進だったかと記憶していますが、定かではないです。
この本、といえば、私には「葱の根」の項が1番強い印象が有り、流通している葱のヒゲ根は願えません。ヒゲ根の間の土をきれいに洗い水気をよく拭き、素揚げにしていたか天ぷらか曖昧で。素揚げだと思う気持ちが強い。
軽井沢だったかの別荘に一人暮らしていた時の生活を記した内容で日々の賄い料理を作る自分の有り様を記した内容とおもいます。
公開の頃。少しは状況変わっているかな?


かとおもいます。
ママはいま離れて会えなくなったけど、同じ本を共に持っていたこの事は良かったナと思う。