家族と仕事…。

 

私自身の経験やいろんな方の相談に乗る中で最近気づいたこと。

 

それは、仕事よりも家族関係を良好に維持することは、

仕事の比にならないくらい難しいということ。

 

会社の役職につき、

社員をマネジメントできても、

家族関係においては、

どうしていいかわからない。

小さなズレを放置することで、

どこから手をつけていいかわからなくなる。

わからなくなるというか、

手をつける勇気すら失ってしまう。

 

相談される方はまだいい。

家族関係を修正したい気持ちがあるからだ。

 

ただ、相談される方も、

自分の仕事上、

体裁悪いから何とかしたい…。

この問題を仕事のように解決したい。

家族関係を良くしたいというよりも、

自分の面子のために相談している。

そういう人もいる。

 

家族関係をどのように問題解決したいのだろうか?

自分の面子を守るためなら、

家族は、面子のために利用される駒となる。

 

家族関係にハウツーはない。

 

家族関係は、

自分の生き様そのもの。

 

自分の生き様、

自分のあり方の裏返しでもあるのだ。

 

どうして家族関係がこのように難しくなったのか…。

情報化と生産性と効率化を追求しすぎて、

社会変化があまりにも早すぎるからかもしれない。

 

だからと言って、

「昔はよかった」と言うつもりもない。

 

自分がどうありたいか…。

 

会社で成功してお金を稼ぎたい。

会社の中で尊敬を得たい。

それだけでは、

家族の中において、

自分の存在は、

お金を毎月運んでくるだけの、

無色透明の存在でしかなくなる。

 

家族には、

無色透明の存在に対して、

尊敬の念は抱けない。

 

家族関係を良好にと言っても、

いつもべったり、

仲よくということを言っているわけではない。

互いの生き方を尊重して、

信頼関係があるか。

 

家族という関係価値がそこにあるのかということである。

 

無色透明の存在には、

関係価値ではなく、

使用価値でしかない。

 

使用価値が終われば、

お役目御免なのである。

 

あり方で生きる。

笑顔で心穏やかに生きる。

関係価値で生きる。

 

全てはあり方からはじまる。