人間が恐怖を感じると、

体内では、

アドレナリンや、

コルチゾールと言った物質が増加する。

 

すると血管が細くなったり、

血液の凝固速度が上昇したりする。

 

人間の生存本能というか、

人体の不思議である。

 

また、恐怖に伴い、

大きなストレスにさらされると、

視野が極端に狭くなる、

「トンネル・ビジョン」という現象が起きます。

 

聴覚や判断力、運動機能低下などが引き起こされます。

 

トンネル・ビジョンとは、

視野がトンネル化して、

中心部分しか見えなくなってしまう現象です。

認知の範囲が狭くなり、

あたかもトンネルの中から外をのぞいているような認知状態になることから、

「トンネル・ビジョン」と呼ばれています。

 

この現象は、脳の処理容量と関係していると考えられています。
恐怖や不安、不満などのストレスが増えると、

ストレスの処理のために脳の容量が使われ、

残された容量が減少します。

そのため、脳は情報処理を軽くしようとして、

周辺情報の取り込みを制限してしまうのです。

 

〈一息つく〉

 

そんな時こそ、

一息つくことが大切。


何をするにも緩急は大切だ。

動く時は動く。
休む時は休む。

 

先日、友人の話をただ聞いていただけなのに、

「いや~、助かったよ。今日、会えてよかった。息を吹き返したよ!」

と、お礼を言われました。

友人には、焦りがあったのだと思うのです。

焦りがあると、

日常の暮らしや思考に、

緩急のリズムがつけられなくなる。

 

リズムがおかしくなると、
気が急いてひたすら動き続け、

精魂尽きると今度は動くことができなくなる。

一息つく。

その一息で、心身に活力が甦る。

 

「トンネル・ビジョン」という現象は、

メンタルの大敵…。

 

本当に大敵です。

 

100メートルダッシュして、

その後、ストローで呼吸しているようなものです。

酸欠になります。

 

ストローなんか捨てて、

大きく呼吸すればいいんですよ。

 

友人の、
「いや~、助かったよ。今日、会えてよかった。息を吹き返したよ!」

この言葉でいろいろなことに気づかせていただきました。