人生の経験の中で、
ひたすら無理をして頑張らなければ、
自分には価値がないと思い込んでしまう人がいる。
その自分らしく生きる手段が、
自分の想いに蓋をして、
自己犠牲と我慢を積み重ね、
他人の期待に応えることとなってしまっている。
「 私と小鳥と鈴と 」
金子みすゞ
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
自己犠牲と我慢を積み重ね、
他人のやり方や考え方に、
過度に合わせる必要はない。
他人と違っていても、
自分の最善を尽くして、
誠実に生きればいい。
自分の持ち味を発揮すればいい。
自分だからできることがある。
自分にはできないことがあれば、
できる人にお願いすればいい。
完璧は人間の属性ではない。
それぞれが自分の持ち味を発揮できることで、
よりよい世界、平和が創られる。
言葉にできない不安に包まれ、
「もうできることはない」
「もうどうしようもない」
そう言った途端、できることは一つもなくなる。
「まだまだできることは沢山ある」
「まだまだ自分らしく生きる道はある」
そう言った途端、
自分が生きる道は無限に開かれる。
言葉は、
言霊となり、
未来を創り出す力となる。
その未来を作り出す力は、
ひたすら無理をして頑張らなければ、
自分には価値がないという思い込みを
溶かす力も秘めている。
対話を通じて、
自分の想いを言葉にすること…。
不安に包まれている時こそ、
安全で安心な場で、
否定も肯定もされない場で、
リラックスして、
自分の想いを言葉にすること…。
言葉は、
言霊となり、
未来を創り出す力となる…。