不安で社会に適応できない方の話を聞かせていただくことがあります。
トンネルに入っている。
無灯火でトンネルに入っているような状態だと思うのです。
トンネルに入り、まわりの状態が確認できないから不安が募る。
暗い、この先一体どうなっているのだろう?
いろんな音が耳に入ってくる。
しかしまわりは見えない。
道などなく、この先は断崖絶壁かもしれない…。
だが考える。
私は何のためにトンネルに入ったのだろう?
何の意味があるのだろう?
まわりを照らすためにトンネルに入ったのかもしれない。
それでは、まわりを照らす光とは何か?
それは、あなたの自分らしさ…。
私たちは、必ず自分らしさがある。
それを投げ捨て、
自分以外の何者かになろうとするから、
まわりが見えなくなる。
誰かの輝き、
誰かの光で人生を切り拓こうとするから、
道から少し外れると、
とたんにまわりが見えなくなる。
トンネルに入った理由は、
自分らしさという、
サーチライトのカバーを外し、
自分らしさというスイッチを入れないさい…。
としか思えない。
生きている限り、
サーチライトの電源は無限に続く。
決して電源は切れない。
ただ、カバーを外し、
スイッチを入れるだけ。
自分らしさで、
一隅を照らせばいい。
脚下照顧…。
足元を照らせばいい。
進めば、必ず出口に通じる。
そして、入る前より抜けた先の景色は、
ずっと明るく希望に満ちている。
足元を照らして、前に進むのみだ。