副業…。

世は、副業時代。

私が社会人になった頃、
(今から30年以上前)
派遣社員という言葉、契約社員という言葉は、
今ほど、浸透していなかった。

嘱託社員。
せいぜいこの雇用形態くらいだった。

副業を支援する人たちに関わることがあり、
副業が叫ばれるその本質は何か?
それを安定というキーワードで考えてみた。

大企業に勤めていたら「安定」でしょ。
そのように思う人もいるかもしれない。

その大企業に所属している人ですら、
副業を考えていて、
あわよくば独立を目指している。
なぜ独立を目指すのかと言えば、
「安定」を目指しているのだと思う。

卵は一つのカゴに盛るな。

株式相場の世界では、
先人が、その経験を基にして、さまざまな格言を残している。
卵は一つのカゴに盛るなも、そのうちの一つである。

卵を一つのカゴに盛ると、
そのカゴを落とした場合には、
全部の卵が割れてしまうかもしれないが、
複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、
そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、
他のカゴの卵は影響を受けずにすむということ。

特定の商品だけに投資をするのではなく、
複数の商品に投資を行い、
リスクを分散させた方がよいという教え(=銘柄分散投資)。

自分の労働力を会社に投資して、
安定的にリターンを求める。

この視点に立つなら、そうかもしれない。
大企業に勤め、副業で独立を目指している人は、
「自分を勤め先(大企業)だけに盛っていた」ってことになる。

だから、会社の方針に右往左往して、
昇進や降格、
転勤などの配置転換、
職場の人間関係に振り回され、
得意先の担当者が変わって高圧的になれば、
ペコペコしなきゃいけない。

こんなのは安定じゃない。
それじゃあ、本当の安定って何だろう?
 
それは、状況が変わったら、
より良い環境を「自分で選べる」という事ではないか。

いくら高給をとっていても、
サラリーマンは状況変化に弱い。
上司がかわったり、
勤務地が変わったり、
給料が変動したり、
こう言った「選択肢の少なさ」が、
不安定の本質なのかもしれない。

ただ、
今回の考えは、
自分の労働力を会社に投資して、
安定的にリターンを求める。
という視点での考え方である。

自分の労働、
働くということを、
自分の生きる目的としている人のことではない。

副業を考えるうえで一番大切なのは、
いや、副業の枠にとらわれず、
働くことを考えるうえで一番大切なのは、
自分の価値観・信念、
自分のあり方、人との関わり方、
自分がどのような暮らしをしたいのか。
この3つのバランスであると私は思っています。

生きることは、
働くこと。

働くことは、
生きること。