疑わない、信じる力が、強さ。
そして、疑わないことの難しさを知ることが、
強さへの第一歩。
この強さは、人と競うものではない。
自分と向き合う勇気と言い換えてもよい。
信じるとは、どういうことかを学ぶことが、
強くなるということ。
信じるというのは、自分自身を自分に預けるということだ。
頼りにする、支えてもらう、杖にする、ということ。
重い病気になったとき、
医師に命を預けられるのは、医師を信じているから。
車に乗って寝てられるのは、
運転手に命を預けて、大丈夫を思えるから。
昔、家族と出かけて、家族全員車の中で寝ていて、
「寝るな!」と思っていたけど、
よく考えてみると、
運転手に命を預けて、大丈夫を思えるから…。
人生という正解のない世界で、
自分の命、
人生を預けても大丈夫と思えるような、
悔いのない決断を下すことは、とても難しい。
自分を信じるというのは、けっこう、いや、かなり難しい。
自分の人生に、自信を持つことは簡単ではないのだ。
なぜなら、本当に正しいのかどうかが、わからないから。
そして、自分が一度決定したことも、疑ってしまい、心がぶれる。
心がぶれると、意思が鈍り、気持ちが弱くなって、自分を疑ってしまう。
自分を疑うと、臆病な自分が現れてくる。
弱気な心が顔を出す。
そうして、何もできなくなる。
動けなくなる。
自分を信じて、行動に移すことが、
強さであり、実行することが、強さ。
自分を信じる心が、
自分と向き合う勇気を育み、
本当の自分を照らし出す。
そう、照らし出すのだ。
答えはすでに自分の中にある。