好きなことをすることと、
好きなものに依存することこの2つは似て非なるものです。
親が子どもを自分の思い通りに行動するように育てて、
子どももその期待に応える親子関係とか、
あの人がいないと生きていけない、とお互いに思いあう恋人関係とか、
このような関係性は、お互いに依存している関係性といえます。
誰かの世話をしても、それに応えてもらえなかったらそのことに怒りをおぼえる人がいます。
夫婦関係でも同じようなことがあるかもしれません。
人から必要とされることを欲したり、人の役に立っていないと生きている価値が無いと思い込んでいる人も、依存的な傾向が強い人だと思います。
人に依存したい人と人から依存されたい人の関係…。
もとても多いです。
誰かに依存しているという状態を自覚していればよいのですが、
そうでない人が多いです。
自分は人のためにしてあげてるつもりですが、
実は見返りを求めてそれを期待しているので、
それが満たされないと怒りを覚えることになるわけです。
何かに依存したまま幸せになることは難しいと思います。
何かに依存している状態というのは、
依存している対象が自分の主導権を握っている状態です。
自分の人生を充実させるためには、
自分で自分のことを決めるということと、
自分がやりたいことを自分ができる能力があるという、
自己効力感が必要です。
自分の好きなことをする、
ということはとても重要なことだと思いますが、
それに依存している状態でないか注意することは必要だと思います。
まず、自分で自分を満たすこと、
自分の評価、自分の価値は自分で決めるということが必要です。
そのうえで、自分の好きなことややりたいことと関わるなら、
自分の能力を人の為に活かすことができますが、
そうでないなら、
人から必要とされることに依存することになってしまいます。
つまり、人から言われることや評価にぶれやすくなります。
自分で決めたことを自分で実行する。
その結果は良いものでもそうでないものでも、
自分の責任として受け入れる。
そのためには、
何にも依存しないで生きていく、
という決意をもった選択が必要だと思います。
そのうえで、
共同体感覚を身にまとい、
ともに生き、
ともにつくる、
私たちの未来…。
私たちは吹けば飛ぶような弱い存在ではあるが、
人間は社会的動物であるという言葉があるように、
共同体感覚を身にまとうことで、
今まで生き延びてきた、
そしてこれからもそれは続く。
そのために、
まず、自分で自分を満たすこと、
自分の評価、自分の価値は自分で決めるということが必要です。