今の状況を打開し、
自分らしく前に進もうと、
決断をするときに何が必要なのか?
決断とは、
今、手にしているもの、メリットを手放し、
手放すことで生じる不都合なデメリットを引き受ける勇気…。
損得勘定、
今、決断しないと、
未来への損失が大きくなりますよ。
今手にしているメリットよりも、
手放すことで、
得られるメリットの方が何倍も大きいですよ。
それがわかっているときは、
人は決断をする。
たとえ損失が出たとしても、
将来的に回収できる保証があるとき、
人は迷わず決断する。
その決断には勇気を要しない。
誤解を恐れず言うなら、
その決断は誰にでもできる。
理屈の正しさ(損得勘定)に従っただけだから。
そして、多くの人が、
決断=損得勘定
と、捉えている。
しかし、
自分の人生は、
損得勘定では成立しないことばかりなのだ。
それでは、
自分の人生は何で推し量るの?
何に依拠して決断するの?
「勘定」ではなく「感情」
私たちが本当に得たいものは、
自分の心から湧き上がる「感情」…。
「感情」を味わいたいからこそ、
決断し、
前に進む。
自分が得たい「感情」を特定する。
その「感情」は、
自分の(心の)中にしかない。
自分の外側でなく、
内側、
答えは自分の中に、
そして、
未来は対話の中にある。
だからコーチは、
クライアントが決断を要する場面において、
五感を刺激するような、
クライアントの「感情」を刺激する質問を織り交ぜます。
「決断をした時、あなたはどんな表情をしているのですか?」
「決断をした場所ではどんな音(声)が聞こえますか?」
「決断をしたら、モノの見え方(あなたの人生)はどのように変化すると思いますか?」
こうした質問を投げかける理由は、クライアントが自分が得たい「感情」を特定し、決断に向けての行動を促進するためです。
人は、具体的なイメージが描かれ、自分が得たい「感情」が特定されることではじめて、決断に向けた行動を開始するのです。
もう1つ、コーチがクライアントの決断に対して、五感を刺激するような質問をする大きな理由があります。
それは、クライアントの中で具体的なイメージが生き生きと描かれることで、クライアントが自分の決断の理由を「まわりの人にもわかりやすく伝えることができるようになる」からです。
たとえ決断しても、
まわりの人の協力が得られなければ、
実現はままならないのです。
自分の決断がうまく「伝わらない」のは、もしかすると自分の頭の中でも、具体的なイメージになっていないからです。
得たい「感情」を特定し、自分自身の中で、それを五感で表現できるほど具体的で生き生きと描けるようになってはじめて、自然と伝わるのです。
最も大切なことは、まずは自分の頭の中に、決断したことが実現した時の 喜びに満ち溢れたイメージを何度も何度も描くことなのです。
自分の外側でなく、
内側、
答えは自分の中に、
そして、
未来は対話の中にある。