趣味から始まった私の料理は、
家族と食事することで、
いろんなことに気づかせてくれた。
たくさん学んだ。
男の料理に必要なのは、
こだわり食材でも、
お気に入りの道具でも、
手の込んだ料理でも、
プロ顔負けの技術でもない。
当時私は、
「自分が食べたいもの」、
「作りたいもの」を家族に作り続けた。
こだわりの食材、
こだわりの調味料、
「これでどうだ!」と言わんばかりである。
しかし、家族の反応は「・・・」ばかり。
そこではじめて私は気づいた。
本当に必要なものは「思いやり」なのだ。
相手を常に思いやれる気持ちが大切なのだ。
相手が何を求めているのか?
そんなことおかまいなしに、
「これでどうだ!」と料理をつくっても仕方がない。
ひとりよがりは嫌われる。
次第に私は、「趣味の料理」から、
「日常の家庭料理」へとシフトしていく。
妻や子どもたちのお腹のすき具合を考えながら、
健康や体調を考えメニューを考えて作るようになった。
シンプルなものが意外と喜ばれる。
思いやりを持つということは、料理でも仕事でも同じである。
今の時代のビジネスマンにこそ必要なのだ。
仕事をする仲間の状態を思いやりながら仕事をするのだ。
自分の手料理(仕事)で家族や仲間を幸せに出来ることが、
真のリーダーではないだろうか。
思いついたので記しておこう…。
日常の家庭料理って、作り手の体調や感情によって仕上がりや、
味にばらつきが生まれる。
だから、飽きないとも言われる。
また、同じ味で提供しても、
食べる側の気持ちや体調によっても、
味は変わる。
仕事も同じで、リーダーだって疲れることもある。
リーダーシップは大切、
そして、
それを支えるフォロワーの、
フォロワーシップも大切。