私たちは、今『不幸ですか?』と尋ねられたら、
『いいえ』と言うことができる。

でも『満ち⾜りてますか?』と尋ねられたら、
返事に詰まってしまう。

不幸じゃないけど、満ち⾜りてはいない。

確かに、⾷べるに困るわけではないし、住む場所もある。

そこそこの欲求も満たされて、それなりの毎⽇を過ごしている。

それでもやっぱり何かが⾜りないと感じている。

それが何なのか、⾃分でもよくわからない。

わからないから、つい、他⼈と比べて、比較の中で安心感を得ようとする。

安心感を得ても、
常に比較の中で得られる安心感だから、
キリがなく、
心が休まらない。

 

 

 

 

しかし、「じゃあ何が⾜りないの?」と聞かれると困ります。
だから、不⾜ではないが満⾜でもない、
未⾜の状態だと思うのです。

 

では、なぜ、未足の状態になるのか?

それは、他人の期待に応えることを人生の軸としているからかもしれないのです。

他人の期待に応えることは大切です。
それは、自分に元気や勇気をもたらすことにも繋がります。

しかし、他人の期待に応えることを人生の軸、生きる目的にすると、
常に他人の顔色を伺い、
他人の評価や承認で、
生きることとなり、
それは、
あたかも、
穴のあいたバケツに水を注ぐような行為で、
心のバケツは決して満たされない。

 

 

 

 

穴のあいたバケツの穴をふさぐためにどうしたらいいのか?

それは、自分の価値観・信念を明確にして、
自分の大切にしているものだけをポケットに入れて、
大切なものを
力一杯大切にして生きるということだと思う。

人生の出発点を明確にする。
どんなに些細なことでも構わない。

満たされた自分からスタートすることである。

穴のあいたバケツには、
水はたまらない。

満たされたバケツの水は、
さらに満たすことで、
水が溢れ出していく。

その溢れ出した水を、
他人にお裾分けするのだ。

自分もハッピー、
お裾分けされた人もハッピー。

みんなまとめてハッピーだ。

他人の期待に応える人生は満足ではなく未足(満たされない状態)を招く。

この未足の状態に多くの人が不安を抱えている。
だって、不満足というのは、
満たされた状態が明確なので、
何をどうしたらいいということがわかりやすいのだ。
私たちは、わからないことに不安や恐怖を感じるのだ。

 

もしあなたが、
未足を感じ、
自分に「笑顔がないな~」と感じるなら、
「自分が大切にしたいことはなに?」
「本当は、自分はどうしたいのだろう?」
すぐに答えは出てこない。
でも私たちは必ず答えを持っている。
答えがあると思い考え続けるから、
答えが見つかる。
焦らないけど、諦めない。
私たちは死ぬ直前まで変化できる。
そう、私は、信じている。