私は、夕方に時間の余裕がある時は、軽くジョギングをしています。
走ることは、心と体のリセットになると思っているからです。
自宅からジョギングコースの夜宮公園に行く途中にお寺があり、
そのお寺の掲示板に書いてある文字に目が留まった。
『人の為と書いて、「偽(にせ)」と読む。』
私は走るのをやめて、掲示板の前で考えた。
会社や組織において、
お客様の為、
会社の利益の為などとよく言われる。
そして、「お仕事だから…」とつぶやきながら、
自分の役割を果たそうとしている人がいる。
『人の為と書いて、「偽(にせ)」と読む。』か…
確かにその通りだな。
いきいきと仕事をしている人は、
人の為というより、
自分が楽しいから仕事をしているように思える。
また、そのような人は「お仕事だから…」なんて事は言わない。
また、自分が楽しいから仕事をしている人は、
自分の強みや才能を発揮しているように思う。
だから、基本的に仕事がうまく行かない時も人のせいにしない。
自分の責任で仕事に取り組んでいるから、
自分で解決しようとするのだ。
「お仕事だから…」と思っている人は、
出発点が「偽(にせ」だから、他人の責任だから、
すぐに人のせいにする。
しかしだ、私たちはよく言われる。
「世のため人のために頑張れ!」と…。
これって「お仕事だから…」という理由で仕事に取り組む人を量産する魔法の言葉ではないか?
じゃあ、どうするのよ?
少しでもいいから、自分の強みや才能を発揮して仕事をするしかないよね…。
そう、自分の為にやる。
それが結果として人の為になる。
そうだ、これでいい。
お寺の掲示板の前で考えすぎたので、私は再び走りはじめた。
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