コーチングで相手の話を聞き、
「ここまで話をしてどう?」と質問をする。
ようするに「何か気づいたことはある?」と質問しているのだ。
これをひたすら繰り返し質問し、
相手に徹底的に考えてもらい、
自由に話をしてもらう。
結局、人は自分で気がついたことしか行動しないのである。
答えを『教える』のではなく、
シンプルな質問で『自分で気づく力』を時間をかけて高めるのだ。
しかし、仕事の現場では時間がない。
常に目の前の課題に追われる。
管理者からは、
「指導もせずに本人の気づきを待つ時間なんてない。」という声が聞こえてきそうです。
確かにそうなんです。
仕事の現場では時間がなく、
なおかつ、成果が求められるので、
「どうして今しないんだ?」
「なんでわからないの?」
「そんなんでいいの?」
「次は何をするの?」
このような質問で、
矢継ぎ早に相手をせかして『思考停止状態』にする。
自分で『思考停止状態』にして、
「何で考えないんだ!」
「もっとよく考えろ!」とさらに追い討ちをかける。
考えることが大事ということは、わかっている。
だけどやっていることは真逆。
不思議なことです。
私たちは忙しくなりすぎて、
待つことができなくなっているのかもしれない。
シンプルな質問で『自分で気づく力』を時間をかけて高めるのだ。
「人にかけた時間こそが会社の競争力になる。」
「自分で気づく力こそが、会社の利益を生む源泉となる。」
時間はかかるが、あえてそこに時間をかける勇気を持つ。
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