『愛するということ』

エーリッヒ・フロム

より

 

 

 

「人間の存在」という問題に対する答えとして

満足がいくのは愛だけ。

 

愛することは技術である。

そして私たちは愛の理論を学ぶだけではなく、

それを実践できるようにもならなければ…。

 

私たちが最も深く必要としているのは、

独りであることや分断されていることを乗り越えること。

 

様々な方法で私たちは分断された状態から逃れようとする。

みんなと同じ行動をし、それを結びつきと勘違いしていることもある。

 

しかし、それは、自己破壊的な存在のしかた。

 

麻薬やアルコール、

過度の仕事(仕事中毒)による興奮状態、

あるいは、創造的な活動によって、

結びつきを求めることもある。

 

しかしながら、

分断された状態を逃れる究極の形は、

個人と個人の結びつきによって生まれる。

 

成熟した愛とは、

誠実さと個性を大切にするという条件のもとで結びついている。

 

その力は、「与えること」にある。

 

心遣い…愛する人の人生と成長に対して積極的に気配りをすること

責任…身体的な欲求はもとより、精神的な必要性に対しても配慮すること

尊敬…相手が成長することを必要としている時に、思い通りに成長できようにすること

 

愛には、様々な形がある。

性的な意味での愛。

親の愛。

自己愛。

神の愛。

兄弟愛。

 

愛することを実践するのは簡単ではない。

 

愛を実践するには、一生をかけて鍛錬する必要がある。

 

集中力。

独りであること。

よく考えること。

自分自身について知ること。

耳を傾けること。

現在(今)を生きること。

忍耐も必要とする。

 

愛するということは、

自分の存在をかけて心を傾けること。

 

 

愛することと、自分のあり方について考えてみる…。