これから、就職活動を迎える学生さん、
「自分って何者なんだろう?」
今、仕事をしているけど、
「何かが違う、何か物足りない、本当の自分の人生とは何だろう?」
このような疑問を抱えている人と対話をさせていただくことがあります。
どの人と対話をしても「自分らしく人生を生きたい。」という思いが伝わってきます。
多くの人の悩みは、
自分らしく生きる思いと、
実際の人生をつなぎとめるもの、
「それは何か?」
この問いにあるように思います。
それは、自分の「あり方」では、ないでしょうか。
「あり方」って自分が何者であるかということにもつながり、
その自分が、どのような暮らしをしたいのか?
ここまで、思いを馳せる必要があると思うのです。
私たちは、働く為に生きているのではなく、
生きる為に働く。
その生きる私が、どのような暮らしをしたいのか…。
働いた時間の隙間で生活をするのではないのですが、
少なからずの人が、
働いた時間の隙間で生活をし、
人生を築いているように思うのです。
「人生の主人公は自分だ!」と思いつつ、
どうも違う生き方。
ここに、言葉にできない矛盾を感じているから、
「何かが違う、何か物足りない、本当の自分の人生とは何だろう?」という問いが心の中に横たわっているのかもしれない。
いざ、「あり方」と言っても、
人は自分が見えない。
人は恐ろしいくらいに、自分が見えていない。
一番自分をわかっていないのは、
実は自分なのかもしれない。
だからこそ、
自分の「あり方」を考えるためには、
対話を通じて、他人からのフィードバックが必要となる。
フィードバックとは、
自分を見つめる鏡となる。
鏡を見つめずに、
本来の自分を知ることはできない。
しかし、鏡を見続ければいいわけではない。
それは、バックミラーだけを見て、
車の運転をするようなものだから…。
対話を通じたフィードバックをもとに、
実際に生活をしながら、
次に、自分との対話をする。
自分との対話を通じて、
ふと、自分の中に浮かび上がってくるもの。
それが、自分の「あり方」。
そして、浮かび上がった「あり方」に基づいて生きる為には、
情熱(才能)と(ちょっぴりの)勇気と仲間が必要であること。
持続する「情熱」こそが、
それが自分の才能であり、
「勇気」とは、自分の直感と心に従う力。
絶対的な正義や正解がない人生において生きる為には「勇気」がいるのだ。
最後に、不完全な人間である私たちは、
ひとりでは生きることができないので、
互いに補い合う仲間が必要である。
あり方 × 情熱 × 勇気 × 仲間 = 心穏やかに生きる = 幸せ
全ては、「あり方」からはじまる。
「あり方」とは、自分が何者であるのかを語り、
自分が幸せに生きる方向性を示す、コンパス。
コンパスを持たず、
航海に出る船はない。
しかし、私たちは、
学校を卒業すると、
コンパスを持たず、
社会という大海原に出航している。
答えは自分の中に、
そして、
未来は対話の中にある。
未来は、対話の中から浮かび上がってくる。
まとまりのない文章となりましたが、
「あり方」で生きることの考察とします。