以前、ある会社のサラリーマンがこんな話をしてくれたことがあった。

 

 

「我々組織人は、やることは簡単さ。我々の仕事というのは、ちょうど上司から塗り絵の宿題を与えられて、その決められた枠の中を塗り残しなく奇麗に塗った者が誉められるんだ。塗り残しがあると評価はマイナス。一番いけないのは、枠から飛び出て塗る人間。どんなにそれが良いことでも、枠から飛び出て塗ると、上からも周りからも叩かれる。それが組織なんだよ。」

 

 

一見なるほどと納得できる話だが、よく考えてみると果たして、これが正しい意識、理想的な意識といえるのだろうか?

 

 

この話を聞いて私は「確かに現実はそうかもしれないが、果たして本当にこれで組織全体が回っていくのか? 成長発展していくのか?」と大いに疑問を感じた。

 

 

でも、思い返すと・・・

 

 

私は、お客様が喜ぶならと思い、会社のルールにはないサービスをしたことがあった。

「お客様は、気が利くね!」と、喜んでくれた。

 

しかし、私の仕事を引き継いだある先輩が、

「なんで、ルールにないことをしているんだ、余計なことをすると、困るんだよ!」とクレームをつけた。

変な前例をつくるとみんなが困るんだと言いたいのだ。

みんなというのは、その先輩自身のことだけど・・・。

 

 

そうなんだよね、

枠から飛び出て塗る人間。

どんなにそれが良いことでも、枠から飛び出て塗ると、上からも周りからも叩かれる。

それが組織なんだよ。

 

上司から塗り絵の宿題を与えられて、

その決められた枠の中を塗り残しなく奇麗に塗った者が誉められるんだ。

塗り残しがあると評価はマイナス。

まさに、その通り。

 

組織は、減点主義で人を評価する。

 

減点主義に慣れると、

言われた枠、

与えられた宿題を

過不足なくこなすことに価値を置くこととなる。

 

お役所仕事という言葉があるが、

まさに、このことなんだよね。

 

前例がないので、対応できない。

そう、前例のないことをすると、

自分の上司に迷惑をかける。

そうなると、自分の評価が下がる。

 

でも、目の前に困っている人がいる。

ほんの少し気を利かせて手を伸ばせばいいのに。

 

少し乱暴な言葉を使わせていただくなら、

見殺しにするということになるのだ。

 

世の中は、ほんの少しの勇気、

ちょっとした気遣いで、その均衡が、

微妙な均衡が保たれているのに・・・。

 

言われたことを

与えられた宿題を

上手にこなすことに人世を捧げると、

「私はいったいこれから先、どうしたらいいの?」

という質問に答えなければならないときに、

必ず行き詰まってしまう。

 

人生を幸せに生きるというこの宿題に答えはない。

あるとしたら、

その答えを採点するのは、

他ならぬ、自分自身なのだ。

 

上司があなたの人生の答えは、

「これだ!」

と採点してくれるわけがないのだ。

 

だから、

そろそろ、

はみ出てもいいんじゃない?

自分の人生を生きてみて

いいんじゃない?

 

与えられた宿題を上手にこなすことが人生なの?

 

そうでなければ、

そうでないと思うのなら、

そろそろ、自分の足で歩きだす時期かもしれない。

いや、

あなたは、そのことに2~3年まえからすでにそれに気がついている。

そうでなければ、ここまでこのブログを読んでいない・・・。