最近、メンタル不調により、
会社に出社したり、学校に登校するのが、
困難になる人が増えています。
会社や学校のことを考えると、お腹が痛くなったり、
吐き気がしたり・・・。
いろいろと理由があると思います。
大変なこともたくさんあると思います。
その問題をひとつひとつ、つぶさに見ていくと、
全ての悩みは対人関係に行きつくのです。
良好な対人関係を築くことができないため、
会社や学校と距離を置く。
ただそれだけだったりする。
私たちの考えや行動、そしてその結果である喜びや悩みは、
全て対人関係の中で起こっているのです。
人は一人では生きていけない、というのは、
私たちは、対人関係の中で生まれ、育ち、
そして対人関係の中で生き続けていていくという意味かもしれません。
アルフレッド・アドラーは、人が人生で直面する課題をライフタスクと呼び、
・仕事のタスク
・交友のタスク
・愛のタスク
の3つに分類しました。
どれもが対人関係の課題です。
仕事のタスクは、協力、協働して仕事の目的を達成する際の問題です。
協力・協働するからこそ、そこには、必ず対人関係が発生するのです。
仕事の対人関係は、立場や役割に応じて、指示や命令などがあり、
対人関係が良好でなくても、「お仕事だから・・・」と割り切って進めることもできるので、
問題はより複雑になることもあります。
交友のタスクは、人とのつきあい方の問題です。
相手に思いやりを持ち、相手と信頼関係をつくっていくのです。
広く浅くつきあう人もいれば、狭く深くつきあう人もいます。
愛のタスクは、パートナーを見つけ、家庭をつくり、子どもを育てること。
大きく言えば人類の存続に貢献することです。
そのためには、パートナーや家族との良い関係を維持することが必要となります。
アルフレッド・アドラーは人の悩みは、この3つのどれかに分類されるものであり、
仕事のタスクよりも、交友のタスク。
交友のタスクよりも愛のタスクのほうがより難しいタスクであるとしています。
先日、ある学生さんと話をしていて、
最近、気になる女の子がいて、わくわくするんですけど、
「どう関わっていいかわからないんです・・・」と言っていたのが印象的でした。
アルバイトなど仕事もこなし、
友達からも信頼されている。
だけど、関わり方がわからない。
本当に、「すべての悩みは対人関係」だと思った。