幸せになるために、

資格を取る。

大きな会社に就職する。

 

何かを自分の身にまとうことで、幸せになれる。

私を含め、そう考えている人は多いと思う。

確かに少し前まで、私もそのように思っていたし、

そうなるように思考、行動していた。

 

でも、それは本当だろうか?

物思いにふける秋…

小さな疑問が浮かぶ。

 

・自分が好き

・他人が信頼できる

・貢献できる

アドラーは、幸せの3要素として挙げている。

 

一度お会いしたことがある、河野寛さんは、

仕合せの三原則として以下の要素を挙げている。

・頑張らないで喜ばす

・遠くの人より近くの人

・手間暇をかける

 

シンプルすぎて何がなんだかわからない。

 

先日、こんな話を聞きました。

 

90歳を越える高齢の男性で、

癌を患い、骨折もして、

生きる道としては、八方ふさがり。

 

でも、以前入所していた施設で覚えた新聞チラシのゴミ箱折を病院で毎日しています。


そして、出来たゴミ箱を息子さんがお世話になった施設へ届ける。

自分の折ったゴミ箱が施設の食堂のゴミ箱になり、みんなに貢献できている。

「ゴミ箱作りは彼(父)の役割です。」、そんな話をする息子さんは、なんとなく幸せそう。

八方ふさがりでも、貢献できる道筋がある。

 

この話が、

 

・自分が好き

・他人が信頼できる

・貢献できる

 

・頑張らないで喜ばす

・遠くの人より近くの人

・手間暇をかける

 

このシンプルすぎる原則を体現しているように思えてならないのです。

 

 

この話をしてくれた人は最後にこのように言っていた。

 

「幸せって何気ない日常に隠れているものなのかも知れません。」と…。

 

この話を聞いた後、私は思った。

 

「自分に無理なくできることを手間暇かけて積み上げよう。」と…。

 

それでいいんだ。