月に1回、義理の母を病院に連れて行っている。

比較的大きな病院だ。

病院で受付を済ますと、前月の予約の時にはなかった血液検査を受けるように言われた。

不審に思い、血液検査を受ける前に、看護師に確認をした。

「先月も血液検査をしたのですが、今月も血液検査をするのですか?」

「そうですか、先生に確認しますね。少々お待ちください。」

10分ほど待ったが返事がないので、再度確認をした。

「すみません、先生からまだ返事がないので、もしよかったら、先に外科の受診をされてください。」

今日は、内科と外科を受診する予定なので、

「わかりました、先に外科に行きますね。」

外科の受診を終えて、血液検査の顛末について3回目の確認をした。


「先ほど血液検査についてお尋ねしたのですが、先生との確認はとれましたか?」

「恐らく、糖が出ていたんでしょう、血液検査をどうぞ。」


お~、質問の仕方が悪かったか、問いと回答に大きな隔たりがあるぞ…。

と思いながら、質問の仕方を変えてみた。


「本日、予定に無い血液検査を受けるように言われたので、担当の先生に先ほど検査を受けるかどうか問い合わせをしていたのですが、確認はとれましたか?」

看護師…、…

「急ぎ確認しますね!」

と言って電話をしはじめた。


それから2~3分して


「どうぞ、内科にご案内します!」

お~、すごい!こちらの質問の回答に全く興味を示さず、自分のやるべきことのみに集中しているぞ…。


案内をする看護師は、杖をついている義理の母を5メートル引き離しどんどん先に進み、内科の窓口へ進んでいる。

「こちらでお待ちください。」

と言って看護師は、自分の持ち場に帰って行った。

結局、血液検査を受けなくて良かったというのは察知できたが、察知できただけであり、看護師の説明は無かった。

気をつけないといけないのは、専門家は伝える事からはじめるということ。

問い合わせをしている途中から、自分の過去の経験に照らし合わせ、自分の伝えたいことから話しはじめるのだ。

忙しいから、問い合わせの内容にいちいち答えられない。

最後は、内科の窓口の前に連れて行けばいので、一直線に内科の窓口に案内するのだ。

それが、5メートル先を歩くという行動に表れている。


まず、聴こうじゃないか!

伝えるのは最後でいい!



コーチングも同じであると思っている。

クライアントの話をまずしっかり聴く。

聴くだけで、ほとんどの問題は解決する。


忙しいから、効率重視となるが、効率を高めすぎると、伝えることからはじめる。

伝えることからはじめると、仕事は早く終わるが、それと引き換えに失うものがある。

それは「信頼」。

「十分に自分のことを受け止めてもらえていない。」と感じた瞬間に

信頼は地に落ちる。

信頼がないと、何もうまく行かない。