会社でよくある話。

「うちの新人、全然やる気が無いんだよね。」

「そうそう、モチベーションのかけらも無い…。」


そもそも、モチベーションとは何か。

それは、会社の理念や哲学を先輩や上司と共有し、共感し、そして仕事を通して実践するときに生まれるものです。

さらに自分の所属する組織、会社が世の中にどんな価値を生み出しているのかを理解すること。

組織のひとりとして自分ができることは何か、それを自分のこととして理解し、達成する喜び、感謝される喜びを実感して初めて生まれてくるものです。

特に感謝される喜びを感じることができる人は、より大きなモチベーションを抱くことができる。


だから、入社したての新人社員に、このようなモチベーションがあるはずがない。


昔、ある新人社員のOJTをしていた時の出来事である。

「私、この仕事に向いていないからやめさせてください!」と言われたことがある。

困ったな、と思いながら「今日一日頑張ってみよう!」と一緒に同行して仕事を続けた。

そんな時ある顧客から「いつもありがとう!よかったらこれ、食べてください!」と小さなお菓子をプレゼントされた。

その新人は「キョトン」とした顔をしていた。

私は「私は、チャンス!」と思った。

「今日は、もう仕事はいいから、なんであの顧客があなたにお菓子をくれたのか考えてみて!」と言って残りの仕事を私が引き受けた。

すると、翌日からその新人は「やめたい!」ということを口にしなくなった。

この経験を通じ、私は確信した。

モチベーションとは、

組織のひとりとして自分ができることは何か、それを自分のこととして理解し、達成する喜び、感謝される喜びを実感して初めて生まれてくるものだと。

どんなに、「やる気を出せ!」「意識レベルを高めろ!」と言っても無駄なのだ。

それは、「モチベーション」ではなく「テンション」だから…。