「ただいま~」と子どもが家に帰ってくる。

子どもは、お腹がへったな~と思い、おやつを食べ、少しテレビを見て、

「そろそろ勉強しようかな~。勉強しないと宿題終わらないな~。」と

テレビの前で考えている。


一方、子どもが帰ってきてからの一部始終の様子を見ていた母親は、

「いったい、いつになったら勉強するのよ!」とイライラしながら子どもを見ている。

そして、辛抱我慢が限界にきてこう言う。

「いつまでもテレビを見ないで勉強しなさい!」


それを聞いた子どもは「今、勉強しようと思っとった。」と答える。

それを聞いた母親は「今、テレビを見とうやろ!はやく勉強しなさい!」とさらに追い討ちをかける。

子どもはそれに対抗するために「なんか、勉強する気がなくなった!」と、ふてくされる。

子どもからすれば、テレビを見ているという結果だけを見られて、その瞬間に評価され、意味づけされ、勉強していないと決めつけられる。

人は、行動の一部分だけをスナップショットのように切り取られ、行動を評価されることを嫌う。

このことは、家庭内だけでなく、会社組織の中でも当たり前のようにある。

仕事の手順を間違った瞬間に「いったい何度同じ間違いをするんだ!」「お前、やる気があるのか?」手順を間違った部分だけにフォーカスを当て、相手を追い込む。

手順のひとつを間違っただけで、追い込みをかけられたら、大部分の人はやる気がなくなってしまう。

勉強の話に戻ります。

例えば、子どもがテレビのスイッチを切った時にさりげなく「勉強するの?頑張ってね!」と言うと、子どもは「うん、まあね。ちょっと勉強してくる。」となる。

子どもの行動の変化を見守り、子どもの可能性を信じる関わりをすると、子どもの行動は加速する。

子どもの行動の瞬間を切り取り、評価、意味づけをするのではなく、映画のように子どもの行動を録画し、変化の瞬間に子どもを信頼し、さりげなく関わる。これが子どもの成長を促進させる。

家庭においても、会社組織においても大切なことだ。