仕事をしているとよく言われることがある。
「優先順位をつけろ!」
自分にとって一番大事なことから順番に優先順位をつけ、リストの一番上から実践するように言われるのです。
私の経験上、こういうやり方をすると、リストの最後まで実行することができません。実行する時間がないのです。
手帳には、いつも未完了の仕事であふれています。
ひどい時は、完了した仕事よりも未完了の仕事のほうが多いのです。
ところが、たいていの場合、未完了の仕事の中にあるのが一番楽しいことであり、心を満たしてくれることなのです。
実は、この点に問題があります。
ほとんどの人が仕事を一番優先させます。子どもと遊ぶ約束をしていても、仕事を優先させて休日出勤をしてしまうことがあります。
まじめに「優先順位」をつけて仕事をしているだけなのに、夫婦関係や親子関係が悪くなったり、一生懸命仕事をしているのに毎日がつまらなくなって生きる意欲が無くなったりするのです。
どうしてだろうと悩みます。そういう人は、優先順位をつけるという誤った考えの犠牲者です。
いつも優先順位に従って生きていると、心の喜びがわからない人間になるのです。
なぜなら、自分のやりたいことではなく、自分がやらなければならないことを優先して、いつしか、自分の心と向き合うことを放棄してしまうからです。
自分にとって大切なことをひとつずつ順番に実行することと、優先順位をつけて実行することは同じじゃない。
優先順位をつけると必ず、自分にとって大切なことが後回しになり、最後になるから。