さ～っとして、ぱ～っと片付けて、だ～っと帰る！

仕事を依頼する時、相手が引き受けやすい頼み方がある。

人それぞれ、物事の理解の仕方が違う。

例えば、会社で上司が部下に「今日は、仕事をさ～っとして、ぱ～っと片付けて、だ～っと帰ろう！」と言ったとします。

部下の反応は様々です。

ある部下は「わかりました～！今日はそれでいきます！」と言うかもしれない。

また、ある部下は「何がさ～っとしてなんですか？意味わかりません。」と言うかもしれない。

「わかりました…」と言う部下は、細かい指示命令は必要ないタイプ。「やり方は任せるから、結果はこれね。」と言えばいい。プロセスを細かく言わなくていい。

もちろん、放置すればいいというわけではない。きちんと見ておきながら、口は出さなくていいということだ。


「意味わかりません。」と言う部下は、仕事の基準を明確にしてやらないといけない。例えば「月末までに、10件の契約を達成して欲しいんだけど、どんなサポートがあったらいい？」など聞きながら、プロセスをお互いに明確にする必要がある。


営業でお客様にあわせてアプローチするように、仕事において、部下に対しても同じように部下が得意とするパターンで仕事を依頼しないと、部下は仕事を引き受けない。

それなのに、すべての部下に対して上司が自分の得意とするコミュニケーションスタイルのみで仕事を依頼していることが多い。

仕事ができる人というのは、実は、相手が仕事を引き受けやすいように人に合わせてコミュニケーションスタイルを変えている人である。

魚で言えば、丸のまま渡すのか、3枚におろして渡すのか、刺身の状態で渡すのかということである。

4月です。自分のコミュニケーションスタイルを見直すチャンスです。

あなたは「さ～っとして、ぱ～っと片付けて、だ～っと帰る！」に対して「はい、わかりました！」と言えるタイプですか？