もうこれは、価値観・信念レベルの話となるが

会社にダメ社員、できない社員はいない。

本当にないのは、人間関係にもとづく、信頼。

信頼の前提としての『安心で安全』場がないだけ。


なぜ私がこのようなことを言うかといえば…


以前、あきらかに営業に向かない先輩とのやり取りがあったからだ。



その先輩は、本当に営業に向いていなかった。

30年近く仕事をしていて、私が正論や仕事の仕方を教えても仕方がないと確信した。

だから、何をしたか…


毎日記入する営業日誌にその先輩の好きな趣味ことを書いてもらうことにした。

仕事のことは一切書かない。

そして、書かれた内容について毎日質問をした。

そうすることで、その先輩が何を好きで何が嫌いかわかってきた。


1ヶ月もそのようなやり取りをしていると、趣味の話の中に仕事のことがチラホラ書かれていることに気がついた。
そうなんです、人間、力いっぱい受け入れられていると感じた瞬間に相手を受け入れようとする。

受けた恩を返そうとする。

恐らくこの瞬間、私とその先輩に信頼のプラッとホームができたと思う。

ここまでくると仕事の話をしても、聞く耳を持つ。

聞く耳を持つから、自分にできることをしようとする。

ここに至るまで何をしていたかというと、営業日誌に趣味の話を書いてきただけ。

何を書いてもOK! そこには「安心で安全」な場があった。

これまで、仕事終わりに「今日は何があったかな~、どんなことを営業日誌に書こうかな~。」と思っていたのに「よし今日は俺の好きなあのことを書こう。」と毎日が楽しいのだ。

全ての人に同じことができるわけではないが、私はこの経験を通じて確信した。


ダメな社員、できない社員はいない、そこに人間関係がないだけ!