社会環境の変化が激しい今日では、過去の成功事例を現在・未来に適応することができない。


むしろ「どのように仕事を進めるのか」という問題意識を提示・共有することで、「変化を感じている人たちが、役割に関係なく、自ら意思決定していくこと」が今日求められている。そうすることで、納得性を持って仕事に取り組むことができる。


リーダーが自らの経験に基づき全体をリードすることで確実に成果がでるのであれば、チームメンバーは教えをありがたく受け取るだけの生徒になってしまう。


このような状況で求められるものは、言われたことをうまくさばき、こなす能力である。極端な言い方をすると自分で考えることは行わず、指示されたこと以外は何もしないということである。


これからは、リーダーとチームメンバーがそれぞれ持っている経験を提供しあい、考え、互いに学び合う。これをチームという「場」で行うことを大切にすべきだ。


「先生と生徒」ではなく、「コーチとアスリート」というイメージである。


先生と生徒は教える側、教わる側と役割が明確であり、情報は「先生から生徒へ」と一方通行である。


これに対しコーチとアスリートは、コーチがトレーニング・プログラムについて指導するものの、実際の競技はアスリートが行う。

また、両者は向かい合うのではなく、同じ方向を向いて共通のゴール・目標(記録)を目指す。


情報の流れは双方向であり、アスリートのつくる記録に基づいて、トレーニング・プログラムにも修正を加える。


『自分で考え、行動の結果を管理する!』ことが大切なのだ。