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偽Librarianの苦悩

大学図書館に勤務する偽ライブラリアン(司書免許なし)が日々の仕事で感じたことや毎日の生活のできごとを綴ります。

今回はテレビショッピングについてです。以前から気になっていたのですが、テレビショッピング(ラジオも含めて)の紹介者はどうしてあんなにハイテンションなんでしょうか?のっけから、「今日はこの番組を観ている方に特別のご案内です」という定型句から始まり、今回紹介する商品がいかに優れているかをツラツラと並び挙げ、しかも唾が飛び散りそうな勢いで語りかけてきます。
私は観ている番組がテレビショッピングのCMになると、とてもやるせない気持ちになります。それは紹介者が心の底から、その商品を愛しているからではなく、いかに優れた性能でお買い得かを訴えかけてきているとしか思えないからです。
つまり、「この商品を買わない人は損しますよ。早く電話しないと売り切れますよ。お願いだから買ってね。でないとうちの会社の業績が伸びないから」という意識が見え隠れするからです。
だってね、「今回この番組を観ている人だけの特別セールです」という<アプローチ>から始まり、いかに優れているかという説明に続き、「今回、更に頑張って5000円引きの税別19800円! 何と20000円を切ってのご提供です! でもそれだけではないんです。今回、大人気の○○社製最新式シェーバーに加え、特別に電気式鼻毛カッターをおつけします!! 今回限りのご提供です!!!」というたたみかけてくる<商品説明> 。
そして最後には「全国限定、5000台のご提供です。電話が混み合うと思いますのでこれから1時間、オペレーターを増員してお待ちしています。」という<クロージング> 。


これは明らかに「訪問販売」のセールスマンの手法です。訪問販売のセールスマンは上司から渡された住宅地図をもとに軒並み訪問をします。ドアをノックしていきなり玄関に入り込み「こんにちはー」と爽やかに挨拶。そして「今も○○さんのお宅によって来てご案内したら『それはいいわね!』と喜ばれたんですよ」と相手の警戒心をほぐす<アプローチ>。
そして熱意を込めて「しかも」「しかも」「しかも」とたたみかける<商品説明>で興味を惹かせます。そしてこれだけの優れた商品がなんとたったの○○万円と値段提示し、とどめに「今回限りのご紹介です。◎◎さんの奥さんも『子どものために頑張ってみよう』とおっしゃってました」という<クロージング>。
もちろん訪問販売の現場では「高い」とか「うちの子は使いそうにない」といった反論が次々に出てきます。でも優秀な訪問販売のセールスマンは次々とその反論に対処して、客を納得させてしまいます。その時に使うのが「情熱(ハイテンション)」です。「こんなに優れた商品ですから絶対に子どもさんは喜んで使いますよ」ということを言葉をかえ、何度も訴えかけます。
クロージングまで話を聞かされると、人のいい方なら「そうかもしれないな。分割だったらやり繰りすればなんとかなるから、買ってみようかな」と思い込んでしまいます。


このような訪問販売の手法がテレビショッピングで使われているのを観ると、いきなり我が家に訪問販売のセールスマンが、ずかずかとやって来たと思ってしまうのです。せっかくテレビを楽しんでいたのに一気に興ざめしてしまいます。
お願いですからテレビショッピングは、明け方のBS放送だけでしてね、と言いたいのです。
え、どうして私が訪問販売に詳しいかって? それは今の職場に入るずっと以前に訪問販売のセールスをしていたことがあるからです。その会社で嫌という程、セールストークを畳み込まれました。きっとテレビショッピングをみると、その時の悪しき思い出が彷彿とするのかもしれないですね。一種のフラッシュバックです。