今日の日本経済新聞に「1日7時間労働に」という記事が掲載されていました。
記事によると味の素は2020年度より、所定労働時間を1日7時間にするということです。女性が働きやすい環境を作ること、多様な人材、有能な人材が活躍できる環境整備のためだ、とのことです。
多くの企業、官公庁が1日8時間労働なのが一般的ですので、かなりのインパクトがあります。労働時間が短縮されれば、女性はもちろん男性も育児にかかわる時間が増えるので好ましいことですね。
日本社会はまだまだ育児は女性(母親)が主体的にするものだ、という風潮が根強くあります。しかし父親が育児に積極的に関わることで、子どもの認知発達や社会的成熟に大きな影響を与えるという研究報告があります。また、育児を行う事で親自身も人格的な成長を促すと言われています(発達心理学者のスーザン・ゴロンボクなど)。
日本はもっと男性も積極的に子育てに参加すべきなのですが、その大きな障害になっているのが労働時間の長さです。就業規則上の拘束時間は8時間ですが、それ以外にも残業(それもサービス残業だったりします)時間が長く、家に帰った頃には子どもはもう寝ているということが日常的になっています。
また、就業規則上の労働時間の短縮はもちろんですが、「労働時間が長いことが会社に貢献している」という見方も変えなくてはなりません。仕事の区切りがついたのに周りを見渡せばまだ帰りそうにないので、帰るに帰れないという風潮があります。
また、最初から17時退社ではなく、20時退社の心づもりで1日のスケジュールを立てるといった本末転倒のことがあったりします。
大切なのは単位時間あたりの生産時間です。1時間の中でどれだけ生産的活動をしているかが大切なのです。1時間で出来る業務をダラダラと3時間かけて行うという時間の無駄遣いをやめるべきです。
欧米では残業をすることは、自己管理ができていないと見られるといいます。日本でもそういった見方が強くなれば、無駄な残業も減ると思うのです。
男性も家事と育児を補助的にではなく、積極的に関わっていくことで住みやすい社会ができると思うのです。妻や子どもたちとどのように向き合い、関わるかで家族のありようが違ってくると思うのです。
クオリティ・オブ・ライフ(どれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか)をもっと追求していきたいですね。