今や「クールビズ」は社会にかなり浸透していますね。私の職場でも地球温暖化対策として「夏の室温は28度」という張り紙があります。それに加えて「冷房の使用は6月中旬から」という通達も先日ありました。軽装で暑さを乗り切ろうということなのですが、以前からこのことに疑問をもっていました。
もちろん、二酸化炭素排出を抑制して地球温暖化にブレーキをかけることには賛成です。でもね、何でもかんでも「夏の室温は28度」と一律に決めてしまうのはおかしいと思うのです。
特に私の職場は大学図書館です。図書館といえば空間を明るくするために窓は全面に作られており、しかも一枚のガラスは超大型です。今の時期は朝からかなり光が差し込み、室温は普通の建物よりも高くなっています。
それに、図書館と言えば勉強する所です。黙々と本を読みながら課題に取り組んでいる学生もいれば、ラーニングコモンズで友達と懸命にディスカッションをしながら学習してる学生もいます。なのでラーニングコモンズでは体感温度は高いためか、冷房をつけてほしいというクレームに似た要望が入ります。そんな時、どう対応するかは職員によりまちまちです。「クールビズ」の概念を押し出して、我慢してもらうように説得する者もいれば、学生の要望どうり冷房のスイッチを押す者もいます。私はというと後者です。こそっと冷房のスイッチを押しています。これは内緒です。
図書館は学習する空間ですので、少しでも快適な環境を提供するのは当然だと思うのです。それを一律「夏の室温は28度」、「冷房の使用は6月中旬から」と決められると「何だかなあ~」と思ってしまうのです。
学生が入ってこない事務室などでは「夏の室温は28度」、「冷房の使用は6月中旬から」でもかまわないと思います。私たち職員がうちわを扇ぎながら、汗を流して仕事をすればいいのですから。
でも学生が勉強する空間では、いくら地球温暖化対策中といってもそれなりの快適さを提供するのが大学の義務だと思うのです。高い学納金を保護者の方たちからいただいているのですからね。
こういった何でもない配慮が「大学への満足度」に関わってくるのではないかと思うのです。いくら立派な設備があり、学生教育をしっかりしていても、毎日の学習空間が紋切り型の「クールビズ」では大学へ対しての評価は厳しくなると危惧しています。
大学全体の徹底した「クールビズ」に私のような一職員が抵抗できるわけではありません。でも、学生からクレームがあったり、自分でも不快に感じるような時であれば、こっそりと抵抗していきたいと思っています。