「今日 桃の節句でひな祭りなんだよ。女の子のお祝いなんだよ。」
カレンダーをみると今日は3月3日。
「女の子の行事か? 三蔵一行には関係ネェなぁ?」
「悟浄?」
「あ?…可音…お前がいたな?」
私の頭を悟浄が撫でる。
あ?私が女だから言ったわけじゃないけど・・・
撫でられちゃった。
「桃の節句?うまいもん食べれるのか?」
「んー そうですね?雛あられとか桜?桃に関する食べ物が多いみたいですね。」
「うまそう…」
悟空の目がキラキラ
食べ物の話をすると目が毎度輝く。
「雛祭りは女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事であり
旧暦の3月3日は桃の花が咲く季節であることから、桃の節句とも呼ばれるらしいですよ。」
「俺は美味しいものが食べれれば満足だな。」
「バカ猿はやっぱり 食物か?」
「食物ないと死ぬぞ?」
「そうだけどよ?」
「だろ?」
食べ物ないと飢え死にしちゃうよね?
それは納得?
「…茶…」
三蔵が部屋に入って来た。
「三蔵 何処行っていたんですか? はい。お茶ですね?今は淹れますね。」
「お前等に教える義務あるか?」
「いや?姿が見えなかったので…」
三蔵がテーブルに箱をおいた。
「何?食いもん?開けてて良い?」
そわそわする悟空。
気になるので前のめりになって覗き込む。
「わぁ~ かわいい。桜餅と道明寺だぁ。」
「あ?道明寺?寺の名前か?」
「 悟浄、少しあっていますね。可音の言っている道明寺は道明寺粉と言う粉を使って、
桜の葉で包む桜餅のことですかね? 道明寺と言うお寺もあるみたいですよ。」
八戒は物知りだなぁ。
「三蔵 食って良いの?」
悟空の目の輝き増してる?
「食え…」
「桜餅5個と道明寺5個あるね。」
「どう食べるんだ?俺、全部食いてぇ!! 」
「それはネェな!! 2個ずつか?」
「そうですね。桜餅と道明寺を各1個ずつですね。」
「あ?私の分もあるって事?」
「可音の分もあるのは当たり前だろ?」
「お茶 淹れましたよ。」
あ?三蔵が私の分迄買って来てくれたって事かな?嬉しい。
「はい。可音、熱いですからね?気をつけてくださいね。」
「ありがとうね。」
気が利き過ぎだよね?
本当は女性がするとポイント高いのにね。
私より先に行動しちゃうんだもんね。
あ?私、ポイントダウン??
八戒より気が利く人になりたいなぁ。
「とりあえず、桜餅と道明寺を一つずつ分けて見ました。」
可愛い。
なんか桜餅と道明寺みたらつい思っちゃった。
「ふふふっ 可音にあげます。食べて下さいね?」
八戒が私の皿に道明寺を一つ乗せた。
「え?なんで?私の3つも食べれないよ。」
「今日はひな祭りですからね?」
「え?可音 食えねぇなら俺食べるからくれ。」
「ダメ!!絶対にあげない。」
「は?さっき食べれないって言ったじゃん?言った。」
「言ったけど、八戒に貰ったからあげれないよ。絶対にダメ!!」
悟空と私の言い争い?
「ハイ、ハイ。お前達 そんなので怒らない。三蔵サマのイライラ始まっちゃうよ?ほら、眉間にしわ。」
悟浄が三蔵を指、指す。
みんなの目線が三蔵の眉間に??
桜餅食べていた三蔵の手が止まった。
あ?あ?ヤバイ?ハリセン?
「仕方なェ~ 俺のをやるよ。バカ猿。」
悟浄が悟空の頭を撫でながら言った。
「まじ??」
「本当は可音にあげようとしたんだが?お前にやる。」
「さんきゅ 悟浄、良いとこあるじゃん。」
「俺、甘いモン好きじゃネェし?可音にあげようとしたが先に八戒に先越されちゃったしな?」
悟空の皿に桜餅が追加された。
悟空の目が輝く。
悟空は本当に食べ物が好きだね?
「八戒から貰った道明寺食べるね。ありがとうね。」
「残さず食べて下さいね。」
「はい。凄く美味しいよ。」
八戒を見て微笑む。
八戒も微笑んでる。
幸せ。
八戒から貰ったから凄く美味しい。
「ご馳走様です。後は残して後で食べよう。」
「あ?可音、残すの?俺、食べていい?」
すかさず悟空が言う。
「ダメ!後で食べるの。後でのお楽しみなの。はぁ?もう食べたの?ダメだよ。後で食べるの。」
「いいじゃん。くれても。」
「ハイ、ハイ。おしまい。眉間にしわ。」
あ?ヤバイ??三蔵?
「悟空、後であげるから後で食べよう。ダメ?」
「後でくれるの?約束な。」
「約束ね。」
悟空とゆびきりをした。
「 ふふふっ」
「あ~ 八戒、なんで笑うの?」
「可愛らしいやり取りだなと思いまして。」
「は?可愛くないよ!!」
「可愛くねぇよ!!」
悟空と声がハモった。
「あはは 可愛いですよ。」
八戒が頭を撫でた。
撫でられると怒れないじゃん!
怒ってはないけど…
「てめぇ等 静かに食べれなぇのか?」
あ??三蔵に怒られる?ハリセン?嫌!!叩かれる!!と目をつぶった。
「まぁまぁ、三蔵サマ、可愛いジャンよ?さっき甘いもん食べたろ?」
「ごごごごめんなさい!!!!」
必死に誤った。
「いや?謝る事はない。」
「あははっ 三蔵だって鬼じゃないんですから大丈夫ですよ。あれ?鬼じゃないですよね?」
黒い。
でも、八戒の毒舌は嫌いじゃないよ。