先日作った人毛の医療用ウィッグの生え際(境界線)が今のままでは目立つので、馴染ませるために前髪にうぶ毛を自分で作ってみることにしました。医療用ウィッグを受け取りに行った時もうぶ毛を作って欲しいとお願いしたのですが、がんサバイバー兼ヘアスタイリスト・オーナーのおばちゃんは、それは違うと言って作ってくれなかったのです。
仕方ないので自分でやることにしました。スキバサミ(Thinning razor:片側がクシになったハサミです) をアマゾンで購入、YouTubeを見ながら見よう見まねで頑張りました。基本的には、生え際から1ミリの幅を取り分け、ハサミを縦にして、前後にずらしながら何往復も切り、細かくすいて(2−3センチくらい、サイドは少し長め)、そのあと、その奥のさらに1ミリをまた取って、その部分は最初に切った部分と、今回は切らない部分の繋ぎとなるように少し長めに(私は5ー7センチくらい)すいていきます。私は前髪から両方のもみあげまでの生え際をすきました。
使った道具たち↓ハサミ以外は手持ちのもので間に合わせました。ピンは、発泡スチロールのマネキンの頭にウィッグを固定するのに使いました。
自分でも被ってみました。BeforeとAfterの生え際に注目です。Beforeではメッシュフロントのラインがしっかり出ていますが、Afterの方は、短い髪の毛(うぶ毛に似せたもの)で、メッシュフロントのラインが隠れているのがわかります。全体的に見ても、かなり自然に見えるようになったので大満足です。
この分目も、分目付近にうぶ毛(アホ毛)を作ってやることにより、周りの毛を立たせる効果があるとのことで、分け目部分も1ミリ幅で飛び飛びで取り分けた髪を2センチぐらいの長さでランダムにすいてみました。
よーく見ると分目付近に少しメッシュが見えますが、地毛の力もあってだいぶ隠れたような気がします。
ウィッグは一度切ると後戻りできない(伸びてこない)ので、心配でしたが、意外と簡単にできました。コツは、もうちょっといけるかな?と思ったところで止めることでしょうか。また切りたいと思ったら後から切れるので。
これなら普通に出勤して会社で働いていても違和感なさそうです。3ヶ月前にがんが見つかってからほぼ在宅でしたが、今週、久々に出社したいと思っているので、早速活躍してくれそうです。