今日は抗がん剤治療にかかった費用を計算してみました。

病院はどれだけ保険会社に請求し、どれだけ病院に支払われたのかというと・・・

 

病院が保険会社に請求した額:$175,175.32
保険会社が病院に払った額:$96,296.89

自己負担額 $760.94

 

2回のTURBT手術ですでに4000ドル近くを払っていたのと、それ以前にかかった病院での自己負担額がすでにあったので、保険が大半をカバーしてくれ、私が払う分は、年最大支払額の5000ドルに満たなかった760.94ドルでした。


100,000ドル近くが病院に払われています。日本円だと1450万円以上、これが自分のもとに請求が来ると思うとぞっとします。抗がん剤自体も結構なお値段の設定額で、 10年近く前にヘルスケアのマーケティングの授業を取った時に製薬会社はアメリカの医療システムを使っている人に対して他の国の人よりも薬価を高く設定している傾向があると言っていましたが、本当にそうなんだろうなと思わずにはいられませんでした。

 

アメリカでは医療費がとても高いので、保険に入り続けるために日本だとリタイアするような年齢でも働く人が多いです。(私の会社では55歳になると、辞めても今いる会社の保険に入り続けることはできるらしいです。ただ、毎月の支払額に影響があるかはなってみないとわからないので、辞めても安心なのかは不明。)逆に、保険があまり良くなくてカバーされる額が少なかったり、何らかの理由で保険に入っていない人が私のように急に癌宣告を受けて治療費を支払きれず自己破産するケースも少なくないそうです。アメリカの医療システムは保険会社が大きく関わっているのでややこしく、ここに無駄があるのでは?と思ったりもするのですが、あまりにもこの保険業界に関わる人も多いので勢力が強く、プライベートの保険の方が質が良い、政府下の保険システムになると質が下がる、と信じている人も多く、変えることは無理だろうなと思います。(オバマ元大統領が国民皆保険を導入したときに、今まで入れなかった人の生活がさらに苦しくなる形で皆保険になってしまったのは、保険会社を説得させつつ成立させるためだったのだろうと個人的には思います。)

 

次は膀胱全摘と回腸導管増設術にかかった費用をまとめたいと思います。