8月4日に2回目TURBTをして、執刀医から前回一番大きかった腫瘍は取りきれておらず、周りにCarcinoma in situという平坦な腫瘍が取り囲んであるのが新たに見つかった上、もう一つ、別の場所に取りきれていない腫瘍があったので、全部取った、と言われました。3日後の8月7日には病理検査結果が出て、MSKのアプリにアップロードされていました。翌日8月8日に執刀医とオンラインで診察、手術後聞けなかったこと、病理検査の結果、それに基づく治療方針について話し合いました。

 

2回目TURBTの結果をまとめると

  • 前回最初の泌尿器科医が筋層までえぐったと言いつつ、病理標本に筋層が載ってこず、ステージ不明に陥っていた腫瘍を再度えぐりなおした結果、筋層への浸潤があることが確定した。←とても重要!
  • その腫瘍を取り囲んでいる平坦な腫瘍(前回は採取していなかった)は、顕微鏡下でもCarcinoma in situということが確定。
  • 新たに別の場所に見つかった腫瘍は、粘膜下織までの浸潤で、筋層への浸潤はなかった。
  • 全ての腫瘍細胞は、High gradeの悪性の癌(移行上皮癌)である。
前回のCATスキャンの結果、膀胱外への転移はなかったことと、今回新たに確定した筋層への浸潤を認める腫瘍であったことから、浸潤性の癌、ステージIIということが確定しました。
 
ステージIの非浸潤性なら、BCG投与をしつつ、膀胱は温存、膀胱鏡で定期的に経過観察を続けますが、私はステージIIの浸潤性。BCGでは深部の腫瘍まではやっつけられないから抗がん剤投与、その後、膀胱摘出。抗がん剤を膀胱摘出する前に投与するのは、「ネオアジュバント療法」と呼ぶらしいのだけど、先に腫瘍細胞を叩いておくことで5年生存率が10%くらい上がるそうです。逆に、膀胱摘出後の抗がん剤投与は、5年生存率に有意な差が報告されていないようです。
 
ともあれ、抗がん剤投与は決定なので、詳しく話を進めるために腫瘍内科医Dr. A を紹介され、翌日オンラインで診察を受けることになりました。執刀医のDr.Dとは、抗がん剤治療が終わってしばらく経った12月に再度診察の予約を取ってしばらくはさよならです。