大変長らくお待たせしました。 「性同一性障害の札について語ろう」の開催報告をそれぞれの会場でまとめで紹介させて頂き、今後の方向性をお伝えさせて頂きます。

 

尚、下記の記載事項は参加された方々の意見であります。 皆さんが関わっている、仲の良い当事者も当日参加されています。否定的な意見クレームは、仲の良い当事者へのメッセージになりますので、責任を持って下さいますようよろしくお願いします

 

3会場とも、同じスタイル設問で長所・短所・改善点・親しみを感じる札とはと言う4つの設問でワークショップ形式で沢山の意見を頂きました。わざわざ時間を割いてお越し下さった方々に感謝しお礼を申し上げますとともに、今回の騒動で真剣にこの問題を向き有って頂きた方々にご迷惑をお掛け致しまして申し訳ございませんでした

 

皆さんの厳しいご意見を全て受け止め、埋没者・パス・パスを目指している方、パスが出来ず埋没も出来ない方も含め、全てのトランスジェンダーが不快にならない形の新しい札を改善して行きたく存じ上げます

 

 

 

 

3月7日(土) 東京

参加人数は8名でした。

 

まず、札の短所を洗いざらしにあぶり出しました

 

 

①使う人が限られている

②この札がある事で余計にバカにする人が増えるのでは?

③犯罪手段、あぶりだし

④配慮を求める相手は怪しんできた相手(個人)ではなく施設や責任者だと思います。怪しまれたら札を提示するのではなく立ち去るべき

⑤障害アピールで反感買いやすいかも

⑥札を身に着けてもだからなんだ感がある

⑦わざわざ札をぶら下げる必要があるかと問われる

⑧この札で性同一性障害を表に出す事で、当事者探しをする人が出てくるのでは?

⑨ネーミング・・・  なんか重い・・・  勿体ない

⑩札を持ってても持たなくても心が削られる部分が有る

⑪相手の反応によって余計な揉め事になるかも

⑫知らぬ人には無意味 己をさらし続ける事になる 見せたところで相手側に明確な変化があるとは限らない

⑬埋没の意思のない個人には不要

⑭世間⇒広がらないと意味がない 悪用として使われないか? そんで生きやすくなるの? パス×⇒パス〇になった時、どーするの?

⑮悪用する人が出てきそう。そして更にイメージが悪くなりそう

⑯付けている人、知っている人はそれで良いが、着けていない人は知ってて自分は付けてないか、それとも札そのものを知らないか全くわからない

⑰この札の本来の糸から外れて使われる可能性がないとは言えない

⑱女装さんが言い訳に使える

 

 

 

反対意見の方からも札の長所を出して頂きました

 

 

①相手に理解を得られるかもしれない

②使いたい人が使える気おいが減る

③言葉が要らない! 知っている人には効果があるかも、 札をかざして「モンドコロ」にできる。埋没の意思のない個人にとって言いがかりになるネタとなる!

④共通の認識を「物」にするのは良い事だと思います。もっとカジュアルなネーミングなら、なお良いと思います

⑤性にまつわるトラブルが発生した時、味方を増やしやすい

⑥酔狂で「異性装」をしている訳ではない事を教えられる

⑦GIDの存在を可視化できる

⑧札を着けている人の意思表示が明確になる

⑨(札の目的どおりに着けていれば)まじめに、そうである事が一見にして伝えられる

⑩実際にこの札によって救われる人が居るかと思うと、悪い事ばっかりじゃないのかも。

 

 

反対賛成関係なく改善点を出して頂きました

 

 

①LGBTQアライと境界線をぼかしても良いのでは?(GIDを訴えなくても良い)

②「理解」を求めなくとも良いのでは?

③公的(医療機関自治体)の裏付けが取れると各が上がる

④本来の性別にしようよ

⑤欲しがる人には送料だけであげても良いのでは? 正直思い浮かばない

⑥埋没してるとまず使えない。でも、外から周りに伝えることはできる。だから、今の一部の人だけを対象にしているというものではなくて、全体的に使えるようなものにしたらどうか?

⑦お互いの気持ち(使う派、使わない派など)を把握しとく  社会や使う場の人にも知識を 皆が立ち上がってる人の自覚を

⑧悪用されない対策。もし、悪用されたらの対応 規制を(診断書有り、女性として生活をしている。など)

⑨当事者でない人にも分かりやすい工夫を。ネーミングを変える

⑩限定したネーミングにすると悪用されやすい。だからぼかしたほうがいい

⑪「理解」とは? 具体的に何を求めているのか?

⑫文字を読んで意図は分かるが、できれば 道路標識くらいに一見してわかるデザインに

 

 

 

みんなで出し合った 親しみを感じる札とは

 

 

①ひとめでわかるデザイン。 単純デザインで

②クールなデザイン、限定的なものではなくて皆が使えるようなもの

③札よりもタグやバッジのほうが親しみ易いかも(腕章とか)

④レッドリボンなどの、スタイリッシュなバッジ。 理解者なども含めた全体のバッジ

⑤デザインオシャレにしよう「トランス+アライ」マーク

⑥もっとカジュアルでポップなネーミングがいいな

⑦札型の札だけではなく、ワンポイント的な身に着けるものいろいろな形で

⑧MTFしかバッチは無いね? FTM向けもあって良いんじゃ? 本来の性別ですバッジ可愛い

 

 

以上であります。

 

東京は大阪に比べて地域性が凄く感じられる会でした。大阪みたいに人と変わった人をネタにしたり軽視したりしない東京って言うあらゆる人種が入り混じっていて、日本全国の地方の方が沢山集まっている街だから、色んな人が居て当然なのだから札を持つ必要がない。そもそも興味を持つ人が居ないし、逆に触れると平穏で生活して過ごしているのに不安を抱えて恐怖を感じるのだとみんなの意見を見て感じた。 札の長所も十分理解をされていて理解を得られる、意思表示が相手に伝えられやすい、札で救われている人が実際に居てる事は悪い事ではないなど、改善点は限定したネーミングではなくぼかす、使う使わない人両者の気持ちを汲み取る、公的な機関の裏付け、悪用されない対処など、親しみを感じる札にするには、一目でわかるデザイン、ポップなデザイン、理解者を含めた全体のデザイン、ネーミングを変えるなどの提案が沢山出来ていました。

 

東京会場にお越し頂いた参加者は、札に対してNGな部分は厳しく、しかし 私がトランスジェンダー当事者が生きやすくするために勇気をもって行動をしている事に対して、前向きな提案内容がエールを頂いて嬉しかったです。私の活動を応援しています、協力したいですと言う反対の方からお声を頂いた時は、真正面から違う意見を受止め、お互いに否定しなければ解り合える事を身を持てました。

 

札の会の後、反対派とか関係なく自然と私の口からお茶でも行きませんか?って言えたことがこの会を行って凄く良かったです

 

 

 

東京会場に参加された方に札の会のまとめの動画を出演して頂きました。

 

 

 

 

 

大阪会場のとりまとめをリブログしときます


 

続いて、福岡開催のまとめを掲載させていただきます

性同一性障害の札の方向性は3会場のまとめの最後に告知したいかと思います