2018年12月12日(水)13:00~ 阿倍野区民センター 小ホールにて労務人事担当者向けの講演会の講師をさせて頂きました。

 

講演の5日前に主催者側の私が作成したレジュメの訂正が入り、訂正前の状態で最終準備をしていた為、対応を早急にしなくては行けないと校正の詳細を聞いてみると・・・

 

大阪市人権啓発・相談センターの 「多様な性のあり方を理解し認め合うためのガイドブック」 を一新したので、その内容に合わして校正して下さいという事。 基本はガイドブックに則ってで良いと思うんです。しかし、この講演は当事者の声がメインなので、当事者の表現を優先するのが目的の講演で言葉の意味は同じでニュアンスや表現の方法が少し違うだけなのに、その内容に私は、凄く不快を感じ、 

 

『多様性を尊重しお互いに認め合いましょう』

 

と謳っているのにも関わらず、トランスジェンダーのレジュメの表現の仕方を抑圧するのは、やっている事と私に伝えている事が、多様性を尊重せず、1人1人の文章の表現や言葉の表現を統一させようとするのは、本末転倒だと感じ、大阪市企業人権推進協議会にお伝えし、校正部分のみだけでOKという事で、私は承諾しました。 当日、表現を抑圧するのであれば、講演を辞退するつもりでした。

 

人権団体が、1人1人の個性や感性を受け止めて認め合わないと、当事者が信頼して人権侵害を受けたとしても、当事者よりも人権団体が大切な事をしてしまうと当事者は何処へお願いしたら良いのかがわからなくなるので、そのような事はしては行けない。

 

上っ面な人権啓発をするようであれば、辞めて頂きたいと言う気持ちになりました。

 

 

 

 

人生初 初めてのホールでの講演は、声が響き渡って、講演のスピーチに力が入り

 

 

いつも以上に心を込めてめいいっぱい、就職活動を行っていた時の企業の対応を包み隠さず紹介し、どのような選考をされ、判断をされていたのか? 当時求職者だった時のエピーソードも交えて紹介しました。 採用後の性的少数者であるトランスジェンダー当事者の私が就労時に受けた企業の対応も紹介しました。

 

 

私自身が感じた思いを、人事採用担当者、事業主、企業さんに対して、 配慮して頂きたい点・対応対策などお伝えさせて頂きました。 

 

 

そして、最後に労務に携わっている方々へのお願いとして・・・

 

毎日毎日綱渡りで仕事を探し、それでも、仕事を就けれないそして、命を絶たれる現状もお伝えし、性別が男性もしくは女性にあてはまらないトランスジェンダーを性別のみで判断し、能力のある方を見捨てないで下さいとお願いをしました。 

 

 

しかし、ホールでの講演ってこんなに素晴らしいものだと体験して感じました。

 

ただ、人権団体、福祉団体からの LGBT人権研修の依頼が頂けますが、一般の企業からが全くなく非常に悲しい現実であります。一般企業からLGBT人権啓発研修を頂ける事を祈っています。

 

当団体では、常時 LGBT人権研修を受付しておりますので、依頼お問い合わせはホームページのお問合せ欄からお願いします。