竜の装飾を纏った御座船式年大祭御船祭の二日目。 竜の装飾を纏った御座船(ござぶね)を先頭に、約100隻もの供奉船(ぐぶせん)が川面を埋め尽くす水上渡御(すいじょうとぎょ)が執り行われていた。鹿島神宮の行宮(あんぐう)を出た御神輿が陸路を進み、大船津の鳥居から御座船へと移され、香取市の加藤洲(かとうず)を目指して巡幸していく。その様子はまさに圧巻だった。 ふと思い返せば、数ヶ月前にも香取の行事を目にする機会を得ていたのだった。 これほどまでに歴史の息吹を間近で感じられる巡り合わせに、私はただ、己の運命と人生の不思議さに静かな感謝を捧げずにはいられなかった。