大阪からの帰り道。
途中、道の駅へ立ち寄った。
向かったのは、きなぁた瑞浪。
目的はひとつ。
山菜だ。
ここで新鮮な山菜が売られている、という情報を聞いていた。
店内を回る。
並んでいる山菜を見るだけで、少し気分が上がる。
季節を感じる食材というのは、やはり特別だ。
気づけば、かなり買い込んでいた。
そして夜。
自宅で天ぷらにする。
油の音。
揚がる香り。
ひと口食べる。
——うまい。
ほろ苦さ。
香り。
春の力強さが、そのまま味になっている。
こういう食材は、余計なことをしない方がいい。
シンプルな料理ほど、本来の良さが出る。
旅は終わった。
だが、最後にちゃんと“季節”を持ち帰れた気がした。

