蜂蜜まん本舗へ。
店の前に立って、まず驚く。

まんじゅう一個、70円。

——この時代に?

思わず二度見した。

物価が上がり続ける今、この価格設定はもはや事件だ。

だが、本当に驚くのはここからだった。

出来立てをひと口。
生地はふんわり。
中の餡も悪くない。

いや、むしろ結構うまい。

安いだけの店ではない。
ちゃんと満足感がある。

なぜこういう店が長く愛されるのか。
理由は単純だ。

“また食べたくなる”からだ。

派手さはない。
だが、こういう店に出会うと少し嬉しくなる。

——70円か。

食べ終わったあとも、その価格が妙に頭に残っていた。