関宿。
東海道47番目の宿場町として知られる場所だ。

歩き始める。
景色が違う。

古い町並みは全国にある。
だが、ここは“残り方”が自然だった。

観光用に作られた雰囲気ではない。
人の暮らしの延長線上に、江戸時代がそのまま残っている。

格子戸。
古い看板。
静かな通り。

なぜだろう。
歩いているだけなのに、時間の感覚が少しズレていく。

気づけば、かなりの距離を歩いていた。

派手な観光地ではない。
だが、こういう場所ほど記憶に残る。

——悪くない。

むしろ、かなり好きな空気だ。

そう思いながら、ゆっくりと宿場町を一周した。