おかげ横丁へ。
伊勢神宮 内宮の入り口に広がる、あの賑やかな通りである。
ゴールデンウィークは終わったはずなのに、人が多い。
皆、どこから来るのだろう、と少し不思議になるほどだった。
本当は伊勢うどんを食べるつもりだった。
それから、赤福本店にも立ち寄る予定だったのである。
しかし、甘かった。
どちらも長い行列。
私は並ぶことが嫌いではないが、暑さのせいか、この日はどうにも気力が続かなかった。
仕方なく、何度か利用している店へ入る。
こういう時、結局“慣れた場所”に落ち着くものだ。
頼んだのは、冷やしぜんざいと、わらび餅のかき氷。
ひと口食べる。
冷たさが、身体に静かに染み込んでいく。
甘味というものは、不思議である。
ほんの少し疲れた心を、ちゃんと元に戻してくれる。
どちらも、美味しかった。
それだけで、この暑い日の不満は、少し和らいだのである。


