安永餅。
私はこれが、わりあい好きなのである。

細長い姿も、少し焦げた香ばしさも、どこか素朴で、妙に心を落ち着かせる。
派手ではない。けれど、気づけばまた手を伸ばしてしまう。

今回は季節限定のものを三種類。
店先で少し迷いながら選ぶ時間も、嫌いではなかった。

旅先で買った菓子というのは、不思議なもので、帰ってから食べても、その土地の空気を少しだけ連れてきてくれる。

まだ封を開けていない。
けれど、きっと美味しいだろう。

そう思いながら持ち帰る時間もまた、小さな楽しみなのである。