朝食。
選んだのは、少し贅沢すぎる一手だった。
向かったのは炭火職人 うなみ。
混むと聞いていた。だから、開店前から並ぶ。
朝の空気の中で待つ。
その時間さえ、どこか悪くない。
案内される。
メニューを見る。
ひつまぶしもある。
だが、迷いはない。
——鰻重派だ。
とはいえ、この店は鰻丼。
だが、その違いは気にならなかった。
運ばれてきた一杯。
香りでわかる。
ひと口。
十分にうまい。
コストを考えれば、むしろ驚く。
東京の半分——それでも、この完成度。
ただ、頭のどこかで比較してしまう。
鹿児島の味。
あれには届かない。
だが、それでいい。
場所が違えば、答えも変わる。
——満足だ。
そう思えた時点で、この朝食は成功していた