関係者から聞いた話が、頭に残っていた。
G4が全員集まった店がある——その一言だけで、十分だった。

場所を頼りに、その韓国料理店へ向かう。
扉を開けると、そこには想像とは少し違う空間が広がっていた。

派手さはない。
むしろ静かで、落ち着いている。

店を切り盛りしているのは、一人のママ。
動きに無駄がなく、どこか安心感を与える存在だった。

料理が運ばれてくる。
見た目はシンプル。だが、その奥にあるものは軽くない。

ひと口。
余計な説明はいらない。

——いい店だ。

なぜ、あの四人がここに集まったのか。
理由は考えるまでもない気がした。

特別な何かがあるわけではない。
だが、ここには“また来たくなる理由”が確かにある。

店を出る頃には、その理由が自分の中にも静かに残っていた。