山川牧場ミルクプラント。
この場所に来ると、なぜか足取りが少しだけ軽くなる。

目的は決まっている。
ソフトクリームとヨーグルトドリンク。

どちらもシンプルなはずなのに、ここでは違う。
余計なものがない分、素材そのものがはっきりと主張してくる。

ソフトクリームをひと口。
濃厚だが、しつこくない。
そのバランスが、妙に記憶に残る。

続いてヨーグルトドリンク。
口当たりは柔らかいのに、芯がある。
ただ甘いだけでは終わらない。

なぜここまで完成されているのか。
理由はわからない。
だが、その疑問も、すぐにどうでもよくなる。

気づけば、また来ている。
そして同じものを選んでいる。

——それでいい。

この味が、すべてを説明している。