友人に誘われて、初めてのたけのこ掘り。
正直なところ、土から引き抜くだけの作業だと思っていた。

だが——それは甘かった。

地面に顔を出したわずかな先端。
その下に、どれだけの根が張っているのかは、掘り始めて初めてわかる。

鍬を入れる。
だが、簡単には動かない。

角度を変え、力を込める。
土は重く、思った以上に手応えがある。

ようやく一本を掘り上げたとき、腕には確かな疲労が残っていた。
同時に、ひとつの実感が生まれる。

——これは、楽な作業じゃない。

普段、何気なく口にしているものの裏側。
そこにある手間と時間を、初めて具体的に理解した気がした。

農家の仕事は、想像よりずっと重い。
そして、その重さを表に出さないところに、本当の価値があるのかもしれない。

手にしたたけのこを見つめる。

この一本の意味は、もう以前とは違う。
食べるのが、少しだけ楽しみになった