昼間は、いつものセミナーへ向かった。
自己啓発という言葉で括るには、少しだけ中身が濃い。
テーマは「綺麗な日本語」。
講師は、元テレビ朝日アナウンサーの舟橋慶一。
多くの名アナウンサーを育ててきた人物だ。
その中でも、古舘伊知郎の名前は外せない。
あの独特の語り口も、ここに源流があるのかもしれないと思うと、言葉の重みが少し変わる。
講義は静かに進む。
だが、その一言一言には無駄がない。
言葉をどう選び、どう届けるか——単純なようでいて、奥が深い。
気づけば時間は過ぎていた。
毎回そうだが、この数時間は妙に濃い。
なぜ自分は、このセミナーを最優先にしているのか。
理由は明確なようでいて、完全には説明できない。
ただひとつ言えるのは、この積み重ねが、確実に何かを変えているということ。
月に一度。
わずかな時間だが、その習慣が持つ意味は小さくない。
成功の形は人それぞれだ。
だが、その裏側には必ず、こうした“見えない継続”がある。
——そう思わせるには、十分すぎる時間だった。
