金融広報中央委員会の「家計の金融資産に関する世論調査」(平成17年)から、リスク資産の保有状況について紹介したいと思います。


金融資産に占める預貯金の割合は、平成16年の60.1%から平成17年には58.1%となり、2ポイントの減少となりました。一方で、個人年金保険は、4.9%から5.5%に、債券は、1.3%から2.0%、株式は、6.7%から7.9%に、投資信託は、1.5%から2.5%に増加しました。


この結果を見ると、預貯金などの安全性資産から、株式・投資信託などのリスク資産へシフトしたことが伺えます。


個人年金は、銀行窓口で個人年金保険が販売できることになったことが要因として考えらます。個人年金保険といっても、運用の成果によって年金額が決まる、変額年金が販売の主流となっており、リスク資産への振り替えと言えるでしょう。(銀行窓口で、十分なリスク説明が行われずに、変額年金を販売し、元本割れを起こしたお客様からクレームを受けることが、最近、問題になっているようです。)


債券の増加は、個人向け国債の販売が好調であったことが考えられます。個人向け国債(変動金利型)は、1万円から投資できる、変動金利制、最低金利保証、中途換金可能ということで、銀行預金では、ほとんど利息が付かず、少しでも有利に運用したいという人に人気が集まったこと、郵便局などで購入が可能であることなどから、順調に販売が好調だったようです。国債も立派な有価証券で、リスク資産なのですが、購入した人の意識では、安全資産の一部として捉えている人の方が多いのではないでしょうか。


さて、株式・投資信託の保有割合がそれぞれ上昇しましたが、日本の企業業績に回復により、株式市場に活気が戻り、株価水準も上昇してきたことを背景に株式経験者だけではなく、新たに株式や投資信託をやってみようという個人がようやく増えてきたことが考えられます。(最近の新聞記事などで、個人投資家の話題を良く目にします)


そうは言っても、家計金融資産残高の国際比較(ちょっと古いですが、1999年末)を見てみると、まだまだ日本の家計では、圧倒的に現金預金の比率が多いことがわかります。


     預金現金 保険年金 株  式 金融資産残高
日本   54.0 26.4  6.4 1,135万円
アメリカ  9.6 30.5 24.2 1,527万円
イギリス 20.7 52.2  9.3   627万円
ドイツ  35.2 26.4 16.8   268万円


リスク資産を推奨するわけではないのですが、現金預金のままでは、お金が眠っていることなので、もう少し、お金にも働いてもらう工夫をする必要があるようです。それを今の時点で考えることが、自分の老後のために備える、第一歩なのです。
(YASU) 


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